- 庭とか河原で焚き火がしたいけど違法なの?
- バーベキューは合法なの?
- 法律的には何条に抵触するの?
焚き火を週3でやる私が、こんな疑問に答えます。
焚き火がやりたくてやりたく、もう庭とか河原とか、近所で出来ないかなって考えた時に思うのが。
法律!
ではないでしょうか?
そんな疑問を持っているなら、読み進めてみて下さい。
他にも、消防署にしつこく質問したので、参考になると思います!
焚き火やってたら、パトカーが来たエピソードもね(笑)
こんな方におすすめの記事
- 焚き火の該当する法律が知りたい
- 焚き火をお手軽にやる方法を知りたい
- 法律を鑑みた焚き火のやれる場所を知りたい
法マナーを守るために、役に立つ内容になっていると思います。
おすすめの二次燃焼焚き火台はこちら!
庭で焚き火は違法?
そもそも庭焚き火は違法なのか?合法なのか?
法的にはどうなの?
結論から言えば、違法ではないと思われます。
表現があいまいになってしまうのは、やり方によっては問題になる可能性が残っているからです。
そして、やり方さえきちんとしていれば大丈夫な可能性があると思われるからです。
今回ポイントとなる、法はいくつかあります。
- 廃棄物処理法
- 軽犯罪法
- 消防法
廃棄物処理法から
(焼却禁止)
wikiから参照
第十六条の二 何人も、次に掲げる方法による場合を除き、廃棄物を焼却してはならない。
一 一般廃棄物処理基準、特別管理一般廃棄物処理基準、産業廃棄物処理基準又は特別管理産業廃棄物処理基準に従つて行う廃棄物の焼却
二 他の法令又はこれに基づく処分により行う廃棄物の焼却
三 公益上若しくは社会の慣習上やむを得ない廃棄物の焼却又は周辺地域の生活環境に与える影響が軽微である廃棄物の焼却として政令で定めるもの
家庭でのゴミは本来、特別管理一般廃棄物に該当します。
焚き火は三番目の部分に該当するようで、認められてはいます。
バーベキューも分類上は、焚き火と同じ扱いです。
法律家に聞いた回答
合法かどうか、法律家に聞いてみました。
相当の注意ってなに?他にも該当する法律はないの?
ここでの注意点としては、火災に発展した場合は重過失失火罪、消防法違反になるということです。
重過失失火罪とは
重過失失火罪とは、重大な過失により建物などを燃やしてしまったときに成立するものです。ここでいう「重大な過失」とは、失火した者がわずかな注意を払ってさえいれば失火のリスクを防げた状態のことを言います。たとえば、たばこの不始末やガスコンロの消し忘れなどが、これにあたる可能性があります。
引用元
3年以下の禁錮または150万円以下の罰金になります。
火災になれば、大ごとなのは間違いありませんが、こうやって改めて見ると大変なことですよね。
消防署に問い合わせ
消防署からの回答は結論から言えば、違法ではないけどダメというのが一番しっくりくる解釈になると思います。
そして消防法は建物に対する法律なので、野外は適用外だそうです。
そうなんだね!
しかし、ダメな理由としては。
その焚き火を見た人が、「火事だと思って通報されれば、絶対に消防署が動く」からだそうです。
つまり、法律の外の話で、社会通念上って言葉が適切かもしれません。
問い合わせをした消防署の方の回答としては
- 庭:焚き火 ×
- 河原:焚き火 ×
- 庭:バーベキュー
- 河原:バーベキュー 〇
親切に教えて頂きましたが、結局消防署としては通報されたら出動しなければならない、本当の火事への対応が遅れるそれは困るそうです。
ごもっとも。
庭先で火が燃えていれば、火事だと思われることもあるでしょう。
しかし、それが多人数で飲み物を飲みながら肉を焼いていればバーベキューだなと判断されて通報はされません。
つまり私の感じたことは「通報されたらダメ」という事です。
消防としてみれば、無駄に出動することになりますから本当の火事への対応が遅れる可能性もありますもんね。
以上のことから。
そもそも、猛烈に肉を焼かなけければ、バーベキューは炎が出ません。炭ですからね。
最後に河川に関しても、消防署の方に聞きました。
所管が別なので、国土交通省とかに聞いてと言われました。
とりあえず、ここまで少しまとめると。
- 軽犯罪法に該当しそう
- 火事になったら逮捕
- 消防署的には辞めて欲しい
こうなります、やっぱり庭での焚き火は結構難しいですが、近所に家が無ければ出来そうですね。
あとは敷地が広いところでしょうか。
煙の問題に関しても、対応しなければなりません。
煙に関しては、別の判例があります。
焚き火の臭いに関して
焚き火をしていれば、煙が出ます。
判例的には、受忍限度というモノがあります。
1 受忍限度の判断
「受忍限度」を超えているか否かの判断については、「侵害行為の態様と侵害の程度、被侵害利益の性質と内容、侵害行為の持つ公共性ないし公益上の必要性の内容と程度等を比較検討するほか、被害の防止に関して採り得る措置の有無及びその内容、効果等の事情をも考慮し、これらを総合的に考察して決すベきものである」と判示した判例があります(最高裁判所平成10年7月16日判決)。
引用元
音だけでなく、煙にもこれが該当する可能性があります。
焚き火の臭いは非常に厄介です。
焚き火の臭いは、有機物からなっているので中々消えません。
洗濯しても落ちない場合があります、髪の毛とかには臭いのこりますよね?
ジャンプ―しても落ちないことがあるね
光触媒のスプレーなら、なんとかなるかもしれません。
ですが、ご近所に洗濯物を干していたら焚き火は辞めましょう。
頑張って洗濯した衣類が、焚き火臭ければ文句言われても仕方ありません。
まぁ普通近所で洗濯はしているでしょうから、日中は厳しいかもしれません。
煙を出さない努力としては、コチラの記事
河原での焚き火に関して
因みに河原に関しては、管轄が消防や市町村でないことがあります。
地域によって異なるので、調べなければ分かりません。
- 国土交通省
- 河川事務所
- 県
上記のいずれか、河原に関しては国土交通省が管轄の事が多いそうです。
国土交通省でない場合は、県の管轄だったりするとのこと。
早速電話で確認しましたが、国土交通省では管轄外と言われました。
泣。(後でわかりましたが、国土交通省の国道事務所に間違ってかけてました。)
道路ではやってほしくないと言われました。当たり前でしょう。
そりゃそうだ(笑)
市役所管轄とのことなので、また市役所に問い合わせ。何度目だこれ?
そしたら市役所管轄じゃないとのことで、今度は問合せ先を調べてくれました。
河川事務所管轄か、県の管轄とのことで、河川事務所に問い合わせ!
河川事務所で、ようやく管轄にヒットしました。
私家の近くの橋の所から、上流は県の管轄、下流は河川事務所管轄だそうです。
めっちゃ時間かかったけど、ここでうれしいことが聞けました!
POINT
- バーベキューは自由にどうぞ
- 直火の焚き火はダメ
- 焚き火台を使った焚き火はOK
ついに来たOKです!
猛烈にうれしい、しかもうちの近くの橋の下で出来る!
めちゃ嬉しそう。
思わずお礼を言ってしまう程、うれしかった。
直火は禁止
直火は火災の危険性や、地面が焦げるからダメとのこと。バクテリアがどうのこうのとか良く言われますね。
最近ではバクテリアよりも、景観が良くないとのことです。
しかし、焚き火台を使った焚き火は大丈夫との事です!
これで大手を振るって、燃やせる。ははははは。
でも、ゴミとか灰は持ち帰ってくださいと言われました。
その辺は当たり前のマナーなので、全然問題ありません。
そのために、スパッタシートと火消し壺買ったし!
そして、県でも同じような案内になっていると思いますとも仰っていました。
河原すげー。
水があれば安心ってことかな?
近くに川あるから、火災の可能性も低いこともあるのでしょう。
しかし、ここでマナーの悪い焚き火ユーザーが増えたら、また使えなくなる可能性もあります。
マナーは十分に注意して下さい。
こんなの論外です。
炭に自然には返りません、基本的にはゴミです、持ち帰りましょう。
マナーに関しても、記事をあとで書きます。
焚き火禁止の例外
消防の方は農家ですか?と聞いてきました。
つまり農家ならいいのか?ということです。
農業や林業での業務で出てくる葉っぱなどを燃やすことは、例外的に大丈夫とのことでした。
軽微な焚き火は大丈夫なのでしょうか?じゃあどこまでが軽微なの?
この辺の尺度が、難しいのでしょう。
火災予防条例は市の条例になりますが、そちらもで禁止にはなっていません。
第25条 可燃性の物品その他の可燃物の近くにおいては、たき火をしてはならない。2 たき火をする場合においては、消火準備その他火災予防上必要な措置を講じなければならない。(がん具用煙火)
と、可燃物の近くはダメということと、消化準備が出来ていればOKとなっています。
ここで市にも問合せをしてみました!
さいたま市のHPでも例外として、禁止にしてはいません。
【燃焼行為の禁止の例外】
さいたま市HPから引用
(1) 災害の予防、応急対策又は復旧のために必要な燃焼行為
(2) 風俗習慣上又は宗教上の行事を行うために必要な燃焼行為
(3) 農業(園芸サービス業(※1)を除く。)又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる燃焼行為(※2)(樹脂、油脂類又は布
を含む燃焼行為を除く。)
(4) たき火その他日常生活を営む上で通常行われる燃焼行為であって軽微なもの(※3)
(5) キャンプファイアー、バーベキューその他屋外レジャーにおいて通常行われる燃焼行為で軽微なもの(※3)
え?キャンプファイヤーありなの?さいたま市は結構大丈夫なようです。
どんどん焼きは違法?
ではどんどん焼きは違法でしょうか?
たとえば、さいたま市の条例では2番にあたります。
(2) 風俗習慣上又は宗教上の行事を行うために必要な燃焼行為
ほかにも、稲敷市の条例を見てみると
野焼きの例外
引用元
風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却=「どんど焼き」「お札焼き」など
たき火など廃棄物の焼却で軽微なもの=たき火、キャンプファイヤーなど
こんな感じで、焚き火やキャンプファイヤーまで例外になってます!
つまり、条例を確認した方が良いと思います。お住まいの市で変わります。
そして書いてなければ、問い合わせるのが一番ですね。というか基本は問い合わせて下さい!
そして、どんどん焼きのような習慣のような慣例行事にしたいのであれば、許可をとる方がいいですね。
しかし野焼きも、焚き火も危険なことは忘れてはいけません。
野焼きの危険性
2019年の6月にも野焼きでニュースになっている。
「これはもう、自分では消せない」。5月4日午後3時半ごろ、秋田市雄和の80代男性は、自宅裏の原野に広がった火を見てぼうぜんとした。
その少し前、伐採した木の枝や葉を燃やしたことが原因だった。近所で用事があり、現場を離れる前に火が消えたのを見届けたつもりだったが、確認が甘かった。火種が残っていたとみられ、戻った時には手を付けられないほど燃え広がっていた。原野約千平方メートルを焼き、消防による消火活動は鎮火まで3時間近くを要した。
枝葉などのごみは日々出る。放っておけば土に返るが、時間もかかる。焼けば手っ取り早い。そんな考えから、これまで人目に付きにくい小屋の裏で月1回ほど野焼きを続けてきた。「駄目なことだとは分かっていた」。この原野火災を機に、野焼きをやめたという。
秋田魁新報社から引用
野焼きの危険性はきちんと理解しなければいけません、過去に農家の方の衣服に燃え移り死亡する例もあります。
焚き火にも同じような危険性があること自体は理解して、焚き火を楽しむようにしないといけませんね!
焚き火に関して市役所に問い合わせ
というわけで、私の住んでいる市に問い合わせをしました、基本的にはダメという回答。
でも暫く話しているうちに、軽微なものであって、焚き火用の木を購入するなどして、匂いやすすが出ないようにすれば大丈夫かもとのこと。
結局ここが、市でも明確に禁止になっていないとの回答でした。
市としても、通報されれば出向かなければならない。
この辺は消防と同じ内容ですね。
出向いて、指導しなければならないという話でした。
ん?指導?
一発アウトじゃないの?
いきなり罰金でも食らうものだと思っていたので、まずは指導からなんだと少し安心しました。
当然、指導をしても改善がみられなければ罰金が科せられるでしょう。
刑罰も重いです。分類上野焼きに該当してしまうので、罰金は酒酔い運転の10倍です。
「5年以下の懲役若しくは1,000万円(法人は3億円)以下の罰金またはその併科」に処せられます。
酒酔いで100万円なので、どのくらい重い罪なのかが理解できると思います。
友人の例
友人の親になりますが、焚き火ではなく大工さんで端材を家の庭で焼いていたそうです。
それを、通報されて警察が来たそうです。
この場合は、産業廃棄物処理法の方で抵触したようですが、指導されたそうです。
廃棄物の野外焼却は、野焼きとなり法律で禁止です。
しかし、この友人の父は指導に反抗的な態度をとってしまい、罰金100万円と言われたようです。
実際に払ったとか。
指導には、素直応じ対応しないと大変なことになりそうです。
河原で焚き火をしていたら警察が
河原でのOKが出てから、頻回に河原で焚き火をやっています!
週3です、焚き火バカです。
焚き火好きすぎ(笑)
河原でやって気づきましたが、橋の真下は車の音がうるさいので焚き火には向きません。
人目避けるには真下が一番なのですが、焚き火の雰囲気が壊れます。
パチパチという焚き火音も聞こえなくなります、真下って結構音凄いです。
そんな中、金曜日に会社の友人と3人で川原焚き火を楽しんでいました。
同僚も誘って焚き火をやっています、同僚には好評でどんどん焚き火中毒者を量産している最中です。
3人でまったりと語りながら焚き火を見ていたら、橋の上をパトカーがゆっくり走っています!
完全にこっちを見ています。
完全にこっちを見ています。
警官の顔までは暗くて見えませんが、絶対見てる速度で徐行です。
そして、そのままゆっくりと河原に降りられる橋の終わりの側道に入っていきました。
そこでもこちらを観察してる様子でした、「完璧に職質されるな」って思っていました。
焚き火の炎はガンガンに燃えていて、その時は同僚に焚き火の良さを知ってもらいたくて調子に乗って薪をガンガン入れてました。
大割りクヌギが、6本絶賛火柱を上げています。
ナタを試しに持ってきていた同僚が、「焚き火のためのナタだから大丈夫×3」を呪文のように詠唱を始めました。
銃刀法違反が気になってる様子です。
流れ星じゃあるまいし、まぁ私も自分の頭の中でQ&Aを始める頃に。
パトカーはそのまま側道から少し観察して、Uターンをして何処かに行ってしまいました!
あれ?職質されない。
なんで?
職質までは覚悟していましたが、肩透かしです。
金曜なので、バーベキュー後の焚き火と思われたのか、人数が3人だからお咎めなしだったのかわかりませんが、問題なかったようです!
職質されればそれはそれで、記事になってよかったんですけどね!
これは警察的にもOKなのかと、更に自信が付きました!
焚き火違法まとめ
なかなか長くなってしまいました、まとめますと。
POINT
- 庭「違法じゃないけどダメ」周囲に気を配ってね!
- 河川「直火でなければOK」
これに尽きます。
そして色々なところに問い合わせをしました、市町村も1市町村だけでなく複数問合せました。
それの感想は、みんな良く分かってない。
電話越しにざわざわしてるのが聞こえて、あまり把握してなくてすいませんって感じの所が多かったです。
焚き火なんて、マニアックな質問すいません。
河川事務所の方は、完璧だった。改めてありがとう。
そもそも問合せなんかしないで、やってるのでしょう。そしてそれが黙認されている感じはあります。
まぁ色々グレーです。なんだったら私が一番詳しく調べたかも。
とはいえやはり、近所の方とのコミュニケーションが取れていれば問題ないと思います。
何も言わないで、焼き肉の匂いと煙をまき散らしていればそれは文句の一つも言いたくなるでしょう。
それを直接言われれば、それはまだ関係が良好ですよね?
良好でないと、消防に愚痴られます。はい、行政指導です。
やる前に、近所の方にバーベキューやるけど来る?って言って誘うことにします!
それ以外の方法となると、匂いもあまり気にする人が居なそうな川原に行くかキャンプ場ですね。
もしくは農家の友人を作るか。
といっても、私がやりたいのは夜間の焚き火。
街中での焚き火はなかなか難しい。
何はともあれ焚き火台がなければ始まりません。おすすめのギアを紹介しています。
追記
最近近所の理解が得られるようになりました、となり近所は焚き火に誘っています。
後ろの家の方は、たまたま焚き火をしていたら通りがかって「焚き火やってるのいいね!」と言われたので「一緒にどうですか?」と誘ったら「酒買ってくる!」といってコンビニに行きました。
そして、私の分のお酒も買ってきて、私の家族とおじさんで、焚き火を囲んで談話です。
その時に初めて、そのおじさんが同郷だとしりました。
そしておじさんは、私がお酒を飲めない事に驚いていました。
近所に住んで7年経ちますが、お互いの事まだまだ知らなかったです。
娘さんは私と同じ職業だったし、お互い意外な共通点が発見されて非常に有意義にそして仲良くなれたと思います。
最後はふらふらになって帰っていきましたが、3時間くらい一緒にやってたかな?
焼き芋も焼いて、一緒に食べて、お酒飲んで、私はコーヒーで。
かなり楽しい時間でした!
こんな感じでコミュニケーションとれたら、苦情もなくなるかな?
最近は焼き芋を配りまくっています、みんな焼き芋好き!