焚き火をやっていたら頭痛がしてきた。大変な状況かもしれないので、結論から。
一酸化炭素中毒の可能性を考えて下さい。
焚き火を週3でやる焚き火マニアです。
しかし、病院勤務19年の臨床検査技師でもありますので、医療にも精通しています。
焚き火で頭痛
焚き火やバーベキューで頭痛がした場合、一酸化炭素中毒の可能性が否定できません。
一酸化炭素中毒の可能性がある場合、直ぐに対処して下さい。
焚き火はなるべく消して、換気をして下さい。
消す時も中途半端に消すと、煙がもっと出るよね。
締め切った部屋や、換気が悪い状態のテントなどの場合、部屋の酸素を消耗して不完全燃焼が起き一酸化炭素が急激に増加します。
一酸化炭素中毒の症状
頭痛は初期段階です。
急性期の症状としては以下のように進行します。
頭痛➡吐き気➡めまい➡運動障害➡眠気、最悪の場合死亡します。
他の症状としても、錯乱、けいれん、息切れ、判断力の低下などもあります。
危険なのが、一酸化炭素は無味無臭です。
ある程度症状が進むと、運動障害や眠気により、助けを呼ぶこともその場から離れることも出来ずに死亡してしまうケースがあります。
軽度の場合は、新鮮な空気を吸い安静にしていれば回復します。
重度になると、高濃度の酸素を吸うなどの治療を要します。迷わず救急車を呼びましょう。
後遺症が残るケースも
一酸化炭素中毒は、後遺症が残るケースもあります。
急性期の治療がすんでも、遅発性の神経後遺症が出る場合があります。
- 慢性的な頭痛
- 学習障害
- 認知障害
- 記憶障害
- パーキンソン
- 抑うつ
これらは自然に数か月で回復することもありますが、数年単位での治療を必要とすることもあります。
初期の治療は大切です、症状が重かった場合は一度病院にかかり、血液検査(血ガス)やMRIを受けるようにするべきです。
こんなデータがあります。
一酸化炭素中毒で、救急搬送された患者の死亡率は1%程度だそうです。
しかしなんと、救急搬送された患者の1年後に認知機能障害が33%が確認されたそうです。
恐ろしい話です、決して侮らず、注意をした方いいです!
焚き火以外でも
焚き火以外でも、テントなどでガスコンロを使うのは危険です。
テントの中でも暖炉が使えるテントが売っています、テントの中から煙突を出すタイプです。
そんな特殊なテント以外は、テント内での火気の使用は辞めた方が無難です。
喘息の場合の焚き火
少し余談ですが、ぜん息の話も追加しておきます。
焚き火の一番の危険は、火事、次に一酸化炭素中毒だと思いますが。
喘息を持っている場合、発作の誘発になる可能性があるので、控えた方が無難です。
正しい指導員の元、煙が当たらないように考慮しながら行えば、問題ないでしょうとぜん息キャンプ運営マニュアルでは謳っています。
とはいえ、心配であれば、行わない方が良いと思われます。
焚き火頭痛まとめ
折角の楽しい焚き火です、しかし火を扱う以上色々と注意する必要はあります。
マナーやルールを守ることはもちろん、火の取り扱いに関して気を付けることが多いです。
自身が焚き火をして、中毒で気絶、焚き火で火事、山火事などあり得ない話ではないのです。
そもそも、焚き火にはぼっとずっと見ていたくなる性質があります。
ぼーっと焚き火の火を見ていると禅のような状態になり、集中しきってしまうことが度々あります。
詳しくは以前に記事
なので、ぼっと見るためにも、準備をしっかりと行って楽しく焚き火をしたいですね。