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ホームセンターの薪の値段|6社の1kg単価を実測。安いのは店ではなく選び方

薪を買いたいけれど、ホームセンターに置いてあるのか。置いてあるとして、いくらなのか。私も同じことが気になって、近くのホームセンターを一軒ずつ回って値段と重さを見てきました。週3で焚き火をしている私が、そのとき撮った写真と、2026年9月7日に各社の公式通販で調べ直したいまの値段を並べます。

この記事でわかること

  • いまの値段: ナフコ・カインズ・ロイヤルホームセンター・ジョイフル本田の公式通販を1kgあたりに直した金額(2026年9月7日実測)
  • 売り場の場所: ビバホームの薪はキャンプ用品売り場ではなく資材館。私が実際に回った4店の売り場を書きます
  • 損しない選び方: 同じ店の中でも1kg単価は1.5倍から2倍違います。見るのは値札ではなく重さと乾き具合です

この記事の結論(先に要点)

私は1kg=300円を目安にしています。2026年9月7日に各社の公式通販を見たところ、いちばん安かったのはナフコのスギ1束(約5.8kg・690円=1kgあたり約119円)、広葉樹ならカインズの10kg箱入り(1,480円=1kgあたり148円)で、どちらも300円を大きく下回りました。ただし同じカインズでも段ボール入りの針葉樹は約2.6kgで698円=1kgあたり約268円です。どの店で買うかより、その店で何を買うかのほうが金額差は大きい。値札ではなく、袋や箱に書いてある重さを見てください。

目次

ホームセンターの薪の値段。1kgあたりで見ると迷わない

薪の値段は「1束いくら」ではなく「1kgいくら」で見ます。ホームセンターならおおむね1kg120〜270円です。

1束の値段だけを見比べても答えが出ないのは、束の重さが店によって、同じ店の商品によってバラバラだからです。安く見える束が、実は中身が少ないだけということが普通に起きます。

私の目安は1kg=300円。ホームセンターはどれも下回っている

私は1kg=300円を目安にしていて、これを下回っていれば買いだと考えています。

これは公的な統計ではなく、私が薪を買い続けてきたなかで置いている自分の線です。薪の専門通販で乾燥済みのものを買うとだいたいこのくらいになるので、そこを基準にしています。

この目安で2026年9月7日の各社公式通販を並べると、こうなりました。金額はすべて税込です。

表1 ホームセンターの薪・1kgあたりの値段(公式通販/2026年9月7日実測・税込)

店商品重さ1束・1箱1kgあたり
ナフコ薪 1束(スギ)約5.8kg690円約119円
カインズ広葉樹薪 35cm 10kg 箱入り(アカシア)約10kg1,480円148円
ナフコ樫薪 1束約7kg1,097円約157円
ロイヤルホームセンター薪 箱入り約4.4kg713円約162円
カインズ広葉樹 薪 約35cm(アカシア)約4.8kg798円約166円
ロイヤルホームセンターアカシア薪 5kg5kg878円約176円
ナフコ広葉樹の薪 約33cm約6kg1,080円180円
ナフコ薪 クヌギ/ナラ5〜7kg1,380円約197〜276円
カインズ薪 箱入り(針葉樹)約2.6kg698円約268円

※ ジョイフル本田の堅薪(ナラ・クヌギ)は税込968円ですが、公式に重量の記載がないため1kgあたりが出せません。この表には入れていません。ビバホームとDCM(旧ケーヨーデイツー)は公式通販に薪の商品がないため、値段を確認できませんでした。

上から下まで、1kgあたり119円から268円。いちばん安いものと高いものでは2.2倍の差があります。それでも全部が1kg=300円の線は下回っていて、ホームセンターで買うこと自体は「買い」だと言っていいと思います。

店の違いより、同じ店で「どれを選ぶか」のほうが差が大きい

同じ店の中でも、どの商品を選ぶかで1kg単価は1.5倍から2倍変わります。

表1をもう一度、店ごとに見てください。カインズは10kg箱入りが148円で、段ボール入りの針葉樹が268円。ナフコはスギが119円で、クヌギ・ナラが最大276円です。店をまたいだ差より、同じ店の中の差のほうが大きい。

ただしこの2つは樹種も産地も違います。カインズの10kg箱入りはベトナム産のアカシア(広葉樹)、段ボール入りの針葉樹は日本製です。条件を揃えて比べたほうがフェアなので、同じカインズの、同じベトナム産アカシアどうしで並べます。

図解1 カインズのアカシア薪・容量ちがいの1kg単価(2026年9月7日実測)

広葉樹薪 35cm 10kg 箱入り(1,480円)148円/kg
広葉樹 薪 約35cm 4.8kg(798円)166円/kg
〈参考〉薪 箱入り 針葉樹 2.6kg(698円)268円/kg
〈参考〉私の目安ライン300円/kg

同じ樹種・同じ産地でも、大きい箱のほうが1kgあたり18円安い。針葉樹の小さい箱と比べると1.8倍の差になる。

まとめて買えるなら大きい箱のほうが安い、という当たり前の結論です。ただ置き場所がないなら大きい箱は買わないほうがいいとも思っています。薪は湿気を吸うので、家の中で持て余すくらいなら、使い切れる量を都度買ったほうが結果的に安く上がります。

ホームセンター6社の薪。値段と、売り場はどこか

薪を扱っているのは6社中4社で、ビバホームとDCMは公式通販に薪の商品がありません。

ここからは店ごとの話です。値段だけでなく、どの売り場に置いてあるかと薪の状態も書いておきます。写真は2020年12月に私が実際に店を回って撮ったものです。値段が当時のものか、いま公式通販で確認できるものかは、その都度書き分けます。

ビバホームの薪(スーパービバホームも同じ)

ビバホームの薪は資材館にあります。キャンプ用品の売り場を探しても、まず見つかりません。

ビバホームの資材館に置かれた薪
ビバホームの薪の木口。乾燥が甘く割れ目が浅い

私も最初はアウトドア関連のコーナーばかり見ていて、探すのに苦労しました。ビバホームやスーパービバホームで薪が見つからないときは、キャンプ売り場ではなく資材館か、園芸・燃料の棚を探してみてください。大型店ほど生活館と資材館が分かれているので、フロアごと違うことがあります。

木の種類は「広葉樹」としか書いていませんでした。2020年12月に見たときは税別948円(税込1,042円)です。

いまの店頭価格は、私には確認できていません。ビバホームの公式通販(ビバムサシオンライン)で「薪」を検索すると45件出てきますが、中身はチェーンソーの替刃・ヤスリ・着火剤ばかりで、薪そのものの商品が1つもありません(2026年9月7日時点)。薪は重くて送料が乗るので、ネット販売に向かないのだと思います。値段を知りたければ店に行くしかない、というのが正直なところです。

私が見た2020年12月の店頭品は、乾燥が甘く見えました。木口(切り口)に放射状の割れ目がほとんど入っていなかったからです。どのくらい置いた薪なのかは、外から見ただけでは分かりません。

ロイヤルホームセンターの薪

ロイヤルホームセンターは公式通販ロイモールで薪を7種類扱っていて、いちばん安いのは箱入り4.4kgの713円です。

こんな並びでした。金額は税込です。

表2 ロイヤルホームセンター(ロイモール)の薪(2026年9月7日実測・税込)

商品重さ税込1kgあたり
薪 箱入り(昭光物産)約4.4kg713円約162円
アカシア薪 5kg5kg878円約176円
人工薪 モミガライト 約5kg5kg768円約154円
広葉樹 ミニ薪 15cm記載なし658円—
広葉樹 木っくん 箱入(小割り薪)記載なし988円—
人工薪 ミニ オガライト 12本入記載なし878円—
箱入り 焚付まき記載なし438円—

ソロキャンプ向けの15cmのミニ薪や、焚き付け用の小割りまで分けて置いてあるのが特徴です。焚き付けだけ買い足したいときは438円の箱入り焚付まきが手軽だと思います。

ひとつ断っておくと、私はロイヤルホームセンターの店頭を見ていません。上の表は公式通販で確認した値段です。売り場がどこにあるかは書けません。

ナフコの薪

ナフコの薪は公式通販に10種類あり、いちばん安いのはスギ1束・約5.8kgの690円です。

ナフコのキャンプ用品の特設コーナー

2020年12月に店で見たときは、キャンプ関連の特設コーナーがあって充実していました。スキレットにメスティンまで並んでいて、ワークマンよりアウトドアギアに力が入っている印象です。針葉樹のスギは安く、そして売り切れていました。

値段は上がっています。当時はクヌギ1,188円・ナラ1,097円でしたが、2026年9月7日の公式通販ではクヌギ・ナラともに1,380円。1,097円という値段はいま「樫薪 1束 約7kg」に付いていて、これは1kgあたり約157円と、広葉樹のなかでは安いほうです。

ナフコの良いところは重さが商品ページに書いてあることです。スギの1束は「約45×20×20cm・約5.8kg」と明記されています。ここまで書いてある店は多くありません。ただしスギ1束・樫薪・ナラは店舗受取のみで、宅配では買えません。

カインズの薪

カインズの主力はベトナム産アカシアの広葉樹薪で、約4.8kgが798円。10kg箱入りなら1,480円です。

カインズの公式サイトに載っていた薪
カインズ公式から引用

私が2020年に見つけた山梨県産コナラ材の980円は、いまのラインナップにありません。カインズは薪の中身をわりと入れ替えるので、行く前にネットで在庫を見ておくと空振りしません。

いま並んでいるのはこの9種類です。

表3 カインズの薪(2026年9月7日実測・税込)

商品重さ税込1kgあたり
広葉樹薪 35cm 10kg 箱入り(アカシア)約10kg1,480円148円
カインズ 広葉樹 薪 約35cm(アカシア)約4.8kg798円約166円
薪 箱入り(針葉樹)約2.6kg698円約268円
アウトドア用 薪(針葉樹)記載なし748円—
広葉樹薪 小割タイプ 約23cm記載なし498円—
広葉樹薪 小割タイプセット記載なし498円—
ブリケット薪 4本入り記載なし880円—
箱入 焚付まき記載なし398円—
圧縮成形薪 オガライト(国産)約15kg約15kg2,180円約145円

注意したいのが段ボール入りの針葉樹(698円)です。持ち運びは楽ですが中身は約2.6kgしかなく、1kgあたり約268円。この表のなかでいちばん高い薪になります。箱が悪いのではなく、箱に入っている量が少ないだけです。

受け取り方もバラバラで、広葉樹薪35cmは配送と店舗受取のどちらも選べますが、段ボール入りの針葉樹は配送のみで店舗受取ができません。ついでに買って帰るつもりだと当てが外れます。

ジョイフル本田の薪

ジョイフル本田の堅薪(ナラ・クヌギ)は税込968円。ただし重量の記載がなく、1kg単価は出せません。

2020年12月に見たときはクヌギ・ナラが764円、針葉樹が547円でした。いまは公式サイトに堅薪(ナラ・クヌギ)1本約36cmが968円(税抜880円)で載っています。204円の値上がりです。針葉樹の547円は、いまの掲載商品には見当たりません。

ジョイフル本田のサイトには「当サイトは通販不可・郵送不可・配送受付不可・店舗での支払いのみです」と明記されています。ネットでできるのは店舗受取の申し込みまでで、送ってはもらえません。値段が分かるだけありがたいと思うべきかもしれません。

薪の状態は、正直あまり良くありませんでした。安いぶん回転が速くて、乾かす時間を取れていないのかもしれません。売り場としてはスウェーデントーチからキンドリングクラッカーまで揃っていて、品揃えは6社でいちばんです。キンドリングクラッカーは刃を鋳物の枠で囲った道具で、その上に薪を立てて上からハンマーで叩きます。斧のように刃を振らないぶん、手を刃に近づけずに割れる構造です。

DCM(旧ケーヨーデイツー)の薪

ケーヨーデイツーは2024年9月1日にDCMへ吸収合併され、屋号は「DCM」に変わりました。

ケーヨーD2で売られていた段ボール入りの薪

上の写真は2020年12月にケーヨーD2で撮ったものです。いまこの看板の店はありません。DCMオンラインの説明にも「DCMカーマ、DCMダイキ、DCMホーマック、DCMサンワ、DCMくろがねや、ケーヨーデイツーが統合したDCM株式会社」と書かれています。近所のケーヨーD2がDCMに変わっていたら、それは閉店ではなく屋号の変更です。

当時のケーヨーD2はアウトドア関連の商品がほとんど置いていませんでした。薪はかろうじてありましたが、段ボール入りで中身が見えません。隙間から見えた感じでは針葉樹でした。

そして現在、DCMオンラインで「薪」を検索すると1件も出てきません(2026年9月7日時点)。店頭に置いている店舗はあるかもしれませんが、通販では確認できませんでした。

6社の売り場を、私が実際に見た範囲でまとめます。

表4 薪の売り場はどこにあるか(私が2020年12月に店頭で確認した範囲)

店売り場確認
ビバホーム/スーパービバホーム資材館(キャンプ用品売り場ではない)店頭で確認
ナフコキャンプ関連の特設コーナー店頭で確認
ジョイフル本田季節用品・アウトドア売り場店頭で確認
DCM(当時ケーヨーD2)アウトドア売り場の隅(点数はごく少ない)店頭で確認
カインズ—未確認(店頭を見ていません)
ロイヤルホームセンター—未確認(店頭を見ていません)

※ 店舗の規模やフロア構成によって売り場は変わります。迷ったらキャンプ用品・園芸・燃料・資材の4か所を見てください。

6年で値段がどう動いたかも並べておきます。左は私が店頭で見た当時の値札、右はいま公式通販で確認できる値段です。

表5 2020年12月の店頭価格と、2026年9月7日の公式通販価格(税込)

店商品2020年12月・店頭2026年9月・公式通販
ナフコクヌギ1,188円1,380円
ナフコナラ1,097円1,380円
ナフコスギ690円690円(据え置き)
ジョイフル本田クヌギ・ナラ764円968円
ジョイフル本田針葉樹547円掲載なし
ビバホーム広葉樹1,042円商品なし(確認不能)
カインズコナラ(山梨県産)980円取り扱い終了(現行はアカシア798円)

※ 左右は「店頭の値札」と「公式通販の価格」で条件が違います。同じ商品の値上がり幅として正確に比べられるのは、商品名が一致しているナフコとジョイフル本田だけです。

針葉樹のスギが据え置きで、広葉樹だけが上がっているのが分かります。安く済ませたいなら針葉樹という選択肢は、6年前より相対的に有利になっています。

値段より重要なこと。薪1束は何キロで、なぜバラつくのか

ホームセンターの1束・1箱は約2.6kgから10kgまであり、同じ「1束」でも4倍近く違います。

同じ「1束」でこれだけ違うのは、1束に入れる量が商品ごとに決まっていないからです。ナフコの公式通販は「ナフコ 薪 クヌギ 約5kg-7kg」のように、同じ商品でも重さを幅で書いています。私が2020年12月に店で持ってみたときも、同じ棚の束が5〜7kgの範囲でばらついていました。

表6 ホームセンターの薪1束・1箱の重さ(公式通販の記載/2026年9月7日)

店商品重さ
カインズ広葉樹薪 35cm 10kg 箱入り約10kg
ナフコ樫薪 1束約7kg
ナフコ広葉樹の薪 約33cm約6kg
ナフコ薪 1束(スギ)約5.8kg
ナフコ薪 クヌギ/ナラ5〜7kg
ロイヤルホームセンターアカシア薪 5kg5kg
ロイヤルホームセンター薪 箱入り約4.4kg
カインズ広葉樹 薪 約35cm約4.8kg
カインズ薪 箱入り(針葉樹)約2.6kg

※ ジョイフル本田・ビバホーム・DCMは公式に重量の記載がありません。

ざっくりした目安はこうです。

  • 針葉樹(スギ・ヒノキ・マツ): 1束4〜7kg
  • 広葉樹(ナラ・クヌギ・カシ): 1束5〜8kg
  • 段ボール入り: 2.6〜4.4kgと幅が大きい。少ないものは本当に少ない

焚き火2時間ぶんの目安と、実際に何キロ燃えるかは焚き火2時間なら薪は何キロ必要かでもう少し細かく書いています。

同じ商品でも束ごとに重さが違う。原因は水分

同じ商品でも乾き方で重さが変わります。薪ストーブ用は含水率20%以下が目安です。

これは私の体感ではなく、公的な研究機関が出している数字です。岐阜県森林研究所の古川邦明氏による「針葉樹薪の乾燥過程を調べました」(森林のたより 2013年12月号)に、「薪ストーブ用の薪では、含水率は20%以下が良いとされています」「伐採したばかりのスギやヒノキの含水率は、50%以上」と書かれています。

商品ごとの2.6kgと10kgの差は、単純に入れている量の違いです。ここで言っているのはそれとは別で、同じ商品・同じ棚の束の中で出る差のほうです。同じ木を同じ本数だけ束ねても、乾かした時間によって重さが変わります。だから同じ商品なのに重い束は、たくさん入っているのではなく乾いていないだけかもしれません。水分の多い薪を掴むと、煙がえげつない焚き火になります。

ナフコで買った薪1束を量りに乗せたところ

同じ資料には乾燥にかかる期間も出ています。屋外に桟積みして、含水率20%以下になるまでスギで3ヶ月以上、ヒノキで4ヶ月以上。丸太のままより半割、半割より四割にしたほうが乾きが早いことも確認されています。さらに、雨の当たらない軒下だと5ヶ月で全部が10%前後まで下がったのに対し、露天では平均10数%まで下がっても30%近いまま残る薪があったとあります。

この最後の一文が、ホームセンターの薪を選ぶうえでいちばん効きます。屋外に山積みされている薪は、同じ山から取っても当たりと外れがあるということです。だから束ごとに確かめる意味があります。

図解2 薪の含水率と焚き火の様子

含水率15〜20% よく燃えて煙が少ない。理想理想
含水率25〜30% 火は付くが煙が多い煙が多い
含水率40%以上 生木。ほぼ燃えない燃えない

帯の長さ=水分の量。同じ商品の中で重い束は、量が多いのではなく乾いていないことがある。含水率20%以下という基準は岐阜県森林研究所の資料による。

店で乾き具合を見分ける3つの点

木口の放射状のひび割れ、持ったときの軽さ、木の端の色あせ。私はこの3つで見ています。

これは含水率計を当てた結果ではなく、私が売り場で束を選ぶときの目安です。乾いた薪は、切り口の中心から外へ向かって放射状にひび割れが入っていることが多い。次に持ってみて、見た目の大きさのわりに軽ければ当たりだと考えています。最後に木の端が白っぽく色あせているかどうか。伐りたては切り口が生っぽい色をしています。確実に知りたいなら含水率計を1つ持っておくのがいちばん早いです。

この3つは段ボール入りだと1つも確認できません。私が中の見えない薪を買わないのはそのためです。箱が悪いわけではなく、箱だと確かめようがないという話です。持ち運びが楽で車も汚れないので、そこを取るなら箱でもいいと思います。その場合は箱に書いてある重さだけは必ず見てください。

どうしても湿った薪しか手に入らなかったときは、着火を工夫すると多少ましになります。松ぼっくりを着火剤にする方法と、薪の組み方で燃え方が変わる話をあわせて読んでみてください。

樹種で火持ちが変わる。私はクヌギ、初心者にはヒノキ

針葉樹は火が強く短時間、広葉樹は火が付きにくく長時間。この違いだけ押さえれば売り場で迷いません。

薪は針葉樹と広葉樹では火の持ちが全然違います。針葉樹は火が強く燃焼時間が短い。広葉樹は火が付きにくく燃焼時間が長い。ここだけ押さえておけば、売り場で迷いません。

表7 樹種ごとの着火性と火持ち

樹種分類着火性火持ち備考
クヌギ広葉樹CS煙が少ない。薪の王様
カシ広葉樹CS備長炭の素材
ナラ広葉樹BAホームセンターで一番見かける
アカシア広葉樹BAカインズ・ロイヤルの主力。ベトナム産が多い
サクラ広葉樹BA香りが良い
マツ針葉樹SC油分が多く一気に燃える
スギ針葉樹SC流通量が多く安い。焚き付け向き
ヒノキ針葉樹AB針葉樹の中では火持ちがいい。薪割りも楽

※ 着火性と火持ちのS〜Cは、私が使ってきた体感でつけた並びです。公的な規格や測定値ではありません。

燃焼時間から考えると、おすすめの薪はクヌギやカシです。私は独特の匂いが好きなので、クヌギを使うことが多いです。

しかし、初心者や中級者に私がすすめるのはヒノキです。針葉樹なので火をつけるのが簡単で、私の感覚では針葉樹のなかでは火持ちも長いほうです。持ち運びのときも匂いが良いので車内が臭くなりません。あまり売っていないので、入手方法が限られているのが唯一のデメリットです。

ホームセンターで広葉樹を探すなら、いまはアカシアが主力です。カインズもロイヤルホームセンターも、広葉樹薪の中身はベトナム産のアカシアでした(2026年9月7日の商品ページ記載)。国産のナラやクヌギを置いているのはナフコとジョイフル本田です。

ちなみに、乾燥具合と燃焼速度の関係は私自身で測っていないので、そこは分かりません。体感では、乾いた広葉樹のほうが甘い薪より倍は持ちます。

ホームセンターより安く買う方法

ホームセンターは近くにあって、実物を目で見られるのが良さです。ただ、値段だけで言えばもっと下があります。私が使った順に書きます。

図解3 薪の入手方法と1kgあたりの値段

もらう・拾う(手間は最大)0円
ジモティー(手渡し・近場限定)50円
フリマアプリ100円
ホームセンター全般119〜268円
薪の専門通販300円前後

下へ行くほど手間が減り、値段が上がる。ホームセンターは「そこそこ安くて、いつでも買える」位置にいる。

薪の専門通販は乾いたものが届く。ただし1kg単価は上がる

薪を専門に売っている通販は1kgあたり300円前後で、ホームセンターより高くなります。

ここで言う通販は、表1で見たホームセンターの公式通販ではなく、薪を専門に扱っている店の通販です。安さでは負けますが、乾燥済みのものが届く確率はいちばん高いです。屋外に山積みされた束から当たりを引く必要がありません。

私が調べた中で初心者向けだと思ったのは、針葉樹と広葉樹のミックスです。着火の段階では針葉樹を使い、火が安定したら広葉樹に切り替えると長持ちします。火起こしに自信があって最初から長く燃やしたい人は、広葉樹だけのほうが向いています。ただ広葉樹は基本的に高いので、ホームセンターで買えるならそちらのほうが安く済みます。

フリマアプリとジモティーが、いちばん安い

メルカリなら1kg=100円前後、ジモティーなら1kg=50円まで下がることがあります。

メルカリ、ラクマにも薪は結構出品されています。私が調べたときは、クヌギが1kg=100円を割っているものもありました。送料無料でこの値段はお得です。

もっと安いのがジモティーです。数はかなり少ないですが、たまに出品されます。条件と合うかどうかを探すのに結構時間がかかりますし、基本的には手渡しなので近場に限ります。それでも根気があれば安く買えます。私の職場の近くに1kg=50円で出している方がいました。まれに無料で引き取ってほしい系の出品もあるので、こまめにチェックしていれば無料で手に入ることもあります。

ただしその場合は、乾燥されていなかったり運搬が大変だったりするので注意してください。ここでも見るのは値段ではなく乾き具合です。

森林組合・薪ストーブ専門店・燃料店

薪をたくさん使うなら、この3つが本命です。どこも原木で扱っていることがあり、配送まで請け負ってくれるところもあります。

森林組合は、森林所有者の集まりで森林の保全や林業に関わる事業を行っているところです。近くの組合に問い合わせて、組合で扱っている薪の販売店舗があるか聞くと教えてくれます。薪ストーブ専門店は仕事柄、薪の情報も豊富です。取り扱いがない場合でも販売店を教えてもらえることがあります。燃料店は「燃料店」で検索するとそこそこ出てきますので、近場にあれば行ってみるのも手です。

無料で薪を手に入れる方法と、その代償

タダで手に入れる方法もあります。ただしこの場合、木の種類は選べないのが普通です。そして必要になるものが多いです。

  • 軽トラ: 原木は乗用車に積めません
  • チェーンソー: 切らないと運べない長さで渡されます
  • 身分証: 自治体の無償提供は県民限定などの条件がつきます
  • 体力と場所: 自分で運び、半年から1年は乾かす場所が要ります

大工さんに廃材をもらう(私はこれ)

私は知り合いの大工さんに廃材をもらっていて、これで薪代がほぼゼロになりました。

私はこのパターンで薪を手に入れています。知り合いに大工さんがいるので、そこに行って廃材をもらいます。もちろん全部が薪として使えるわけではないので、接着剤のついていないもの、加工木でないものを選んでもらいます。

あちらとしても廃材を処理するのはお金がかかりますし、以前は庭で焼いていたそうなのですが、野焼きができなくなってから困っていたようです。winwinの関係が築けるので、知り合いじゃなくても大工さんに駆け込みで聞いてみてはどうでしょうか。

自治体の無償提供・林業の現場

自治体の無償提供は県民限定などの条件が付き、身分証と軽トラとチェーンソーが要ります。

まれに、河川内伐採樹木の無償提供などの情報が入ります。私が見たのは茨城県のもので、これは県民じゃないとダメでした。だから身分証も必要になってきます。

無料配布の場合は、木の種類もそうですが、木が乾燥していないうえに、サイズもチェーンソーで切らないと運べない状態のこともあります。その場でチェーンソーが使えないこともありますので、事前に確認しないと無駄足になる可能性があります。

林業の現場だったり、運転中に丸太が積まれている場所があればチャンスです。近くにいる人に声をかけて、伐採林の入手が可能か聞いてみるのも手。ただしこの場合は伐採したてなので、薪割りと乾燥と運搬まで一人でこなさなければなりません。結構ハードル高めです。

薪を拾うのは違法?

土地には必ず持ち主がいます。山林も公園も、管理者の許可を取ってから拾うのが原則です。

私は近所の公園について管理者に問い合わせて、落ちている枝を拾う許可をもらいました。公園ごとに規則が違うので、聞かずに持ち帰らないほうがいいです。山や林も同じで、持ち主に許可を取る必要があります。落ちている枝だから自由に取っていい、という決まりはありません。

そしておすすめはお寺や神社。近所にあるし、結構散乱しています。許可さえ取れば、むしろ喜ばれますよ。仲良くなれば、事前に集めておいてくれたりもあります。

キャンプ場でも拾えることがありますが、乾いた枝や薪がないこともあります。そんなときは、葉っぱの下に隠れている枝が比較的乾いていることが多いので、そういう枝を集めましょう。海辺なら流木という手もありますが、塩分と乾き具合に癖があるので流木を薪にするときの注意点を先に読んでおいてください。

薪を手に入れたあと。運搬と保管で困ったこと

運ぶのは100均のビニール袋で足ります。保管はシロアリを避けて、地面に直置きしないことです。

直接薪をもらいに行ったり、ジモティーなどで購入する場合は、薪の入れ物がありません。私が使って便利だったのが100均の袋です。ログキャリーのようにオシャレではありませんが、めっちゃ使いやすい。100円なのに丈夫で、ビニールなので汚れてもすぐ洗えます。最悪100円なので捨ててもいい。そのまま薪ケースとしても使えます。

100円ショップで買った薪入れのバッグ

かっこいいのが良い場合は、こういうスタンドタイプもあります。

保管のほうは、乾燥目的でなくても物置がすぐに一杯になるので、置き場所は結構困ることになります。自分で薪割りをこなすならログラックが必須でしょう。焚き火くらいの量ならなくてもOKです。私も家の裏に置くならこういうのがいいと思っていて、今も迷っています。

ひとつだけ怖いのがシロアリです。木の中に潜んでいることがあるので、家の裏や庭に薪置きを作った場合は、心配事が一つ増えます。家から少し離して、地面に直置きしないのが基本です。

よくある質問

Q. ホームセンターの薪は、買ってすぐ焚き火に使えますか?

A. 使えますが、屋外に積んであった束は当たり外れがあります。岐阜県森林研究所の資料では、軒下に置いた薪は5ヶ月で全部が含水率10%前後まで下がったのに対し、露天では30%近いまま残る薪もありました。買ってから1〜2週間、雨の当たらない場所に置くだけでも変わります。すぐ使うなら、店で木口の割れ目と軽さを確かめてから選んでください。

Q. ビバホームで薪が見つかりません。どこに置いてありますか?

A. キャンプ用品の売り場ではなく、資材館にあることが多いです。私も最初アウトドアコーナーばかり探して見つけられませんでした。スーパービバホームも同じで、園芸や燃料の棚も見てみてください。

Q. 薪はネットで買えますか。店舗受取だけの店はどこですか?

A. 宅配で買えるのはカインズ、ナフコの一部商品、ロイヤルホームセンターのロイモールです。ナフコのスギ1束・樫薪・ナラは店舗受取のみ。ジョイフル本田は公式サイトに「当サイトは通販不可・郵送不可・配送受付不可・店舗での支払いのみです」と明記されています。逆にカインズの段ボール入り針葉樹は配送のみで、店舗受取ができません(すべて2026年9月7日時点)。

Q. 最初の1束は針葉樹と広葉樹のどちらを買えばいいですか?

A. これから焚き火を始めるなら針葉樹です。火が付きやすく、値段も安く済みます。2026年9月7日の実測でもナフコのスギは1kgあたり約119円で、同じ店の広葉樹の半分以下でした。しかも6年前から値段が据え置きです。火をつけるところに慣れたら広葉樹に切り替えると、長く燃やせます。

Q. 焚き火2時間だと、どのくらいの量が必要ですか?

A. ガンガン燃やさなければ、およそ5kgもあれば十分です。ホームセンターの1束がちょうどこのくらいなので、2時間くらいの焚き火なら1束が基準になります。詳しくは焚き火2時間なら薪は何キロ必要かにまとめています。

まとめ

ホームセンターの薪は1kgあたり119〜268円。安さの差は店より、同じ店の中の商品差でした。

ホームセンターの薪は、2026年9月7日に公式通販で調べた範囲では1kgあたり119円から268円でした。私の目安である1kg=300円はどれも下回っています。近くにあって実物を目で見られるのも良さです。

ただ、いちばん大きい差は店の違いではなく、同じ店の中の商品の違いでした。カインズはアカシアの10kg箱入りが148円で、段ボール入りの針葉樹が268円。ナフコはスギが119円で、クヌギ・ナラが最大276円です。値札の数字ではなく、袋や箱に書いてある重さを見てください。

そして重さの差の正体は水分です。薪ストーブ用の薪は含水率20%以下が良いとされていて、伐りたての木は50%以上あります。屋外に積んである薪は同じ山からでも当たり外れが出るので、木口の割れ目・軽さ・端の色あせの3つで確かめてから買ってください。

もっと安く済ませたいなら、フリマアプリとジモティーです。手間をかけられるなら大工さんの廃材という手もあります。私はこれで薪代がほぼゼロになりました。ただ、焚き火は薪ストーブに比べて薪の消費が圧倒的に少ないので、手間を考えれば購入がいちばん楽だとも思っています。自分に合う方法を選んでください。

この記事を書いた人

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あいすべ
【臨床検査技師・焚き火特化ブログ運営者】

2019年から焚き火専門メディア「焚き火を愛しています」を運営。友人に誘われたキャンプで焚き火に出会い、以来週3回は火を焚く生活を続けている。臨床検査技師という本業の視点から、焚き火に没入してしまう理由を脳科学・心理学の面で調べたのが出発点。庭や河原で焚き火をしてよいのかという疑問から、消防署と法律家に直接問い合わせて確認するなど、自分で確かめたことだけを書くのが方針。焚き火台・薪・革手袋・焚き火シートなどはすべて自費で購入して使い込んだうえでレビューしており、掲載している写真は自分で撮影したもの。

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