焚き火シート(スパッタシート)は安く済ませたい。ワークマンか100均で買えないか——私も同じことを考えて、2020年にワークマンへ直接メールで問い合わせました。返ってきた答えは「取り扱いがございません」。
ところが2026年のいま、ワークマンの公式ストアには焚火耐熱シートが並んでいます。6年越しで答えが変わったので、100均と、私が実際に使っていたスパッタシートも含めて確かめ直しました。
この記事でわかること
- ワークマン: 2026年は買えます。1,280円・約60×80cm・耐熱約550℃
- 100均: ダイソーとセリアにあります。ただしサイズと厚みの割り切りが要ります
- 私の実測: イチフジのスパッタシートを敷いていて、それでも芝を焦がした話
この記事の結論(先に要点)
ワークマンにはある(焚火耐熱シート・1,280円)。100均は小さい焚き火台のお試しなら足りるが、セリアの30×30cmは私の焚き火台には届かなかった。
そして一番大事なこと。シートを敷いても芝は焦げます。耐熱550℃はシート自体が燃えないという意味で、熱を下に通さないという意味ではないからです。
※ワークマンの製品は私は買っておらず、店頭でも見ていません。数字は公式ストアの表記です。実際に使ったのはイチフジと、100均のセリアのものです。
ワークマンにスパッタシート(焚き火シート)はある?2020年の回答と今
ワークマンには「焚火耐熱シート」があります。1,280円・約60×80cm・耐熱約550℃のグラスファイバー製です。
公式オンラインストアの品番は69148。厚みは約0.5mm、四隅のハトメはステンレスで、収納袋も付いています。ワークマンが2022年春からキャンプ用品を本格的に展開しはじめたのに合わせて出てきた商品です。
店舗の在庫を確認して買いに行けるのは、通販にはない強みです。値段も、後で出てくるアウトドアブランドの半額ほど。ただし私はこれを買っておらず、現物も見ていません。ここの数字は公式ストアの表記です。
2020年時点の公式回答(メール全文)と、いまの品番69148
6年前は本当にありませんでした。私がメールで聞いたときの答えが、これです。
ワークマンは高性能なものが安価で手に入るので、焚き火シートもあるんじゃないかと思いますよね。私も一番初めに思いつきました。でも店頭を探しても見当たらないので、メールで聞いてみたのです。
日頃からワークマンをご愛顧いただき誠にありがとうございます。お問い合わせいただきました焚火シート(スパッタシート)およびそれに準ずる商品におきましては、現在のところお取り扱いがございません。
ワークマンからの回答(2020年・筆者へのメール)
お問い合わせいただきましたのにお力になれず誠に申し訳ございませんでした。
このとき私は「”現在のところ”というのが期待してしまう。シートみたいなシンプルなものだし、今後はワークマンからも出るかもしれない」と書きました。
出ました。2年後に。
問い合わせた甲斐があったのかは分かりませんが、こういう答え合わせができるのは、記事を残しておいてよかったと思う瞬間です。
ダイソー・セリアの100均シートで足りるのか
小さい焚き火台のお試しなら足ります。ただしセリアの30×30cmは、私の焚き火台にはまったく届きませんでした。
私がこの記事を最初に書いたときは、100均に焚き火シートはありませんでした。その後にキャンドゥとセリアで販売され、いまはダイソーにもあります。ダイソーは330円(約40×32cm)と550円(約80×60cm)の2種類が主力で、どちらもグラスファイバー製・耐熱は約550℃。ワークマンと同じ耐熱表記です。
買って使ったのはセリアの110円のほうなので、そちらのレビューを載せます。

100円でガラス繊維。素材はガラス繊維(耐熱温度260度)、サイズ30×30cm、エコー金属株式会社。厚みは書いてありませんが1mmくらいでしょうか。ダイソーの550℃表記と比べると耐熱はかなり低く、サイズと合わせて本格的な焚き火を想定した商品ではないと考えたほうがよさそうです。

とにかくペラペラです。下敷きよりもペラペラ。風が吹いたら飛んでいきました(笑)。軽いのはちょっと怖いです。
そして、小さい。

サイズが足りません。焚き火台からはみ出した炭を受け止められないので、これでは意味がないのです。買ったときは「実際に使えるかあとで試してみます」と書いたのですが、敷いた時点で答えが出てしまい、結局そのまま試していません。耐熱そのものは分からないままです。
いま買うなら、同じ100均でもダイソーの550円(80×60cm)を選びます。面積あたりの値段はこれが一番安く、ワークマンとほぼ同じ大きさになります。
「焚き火シート」と「耐熱シート」は別物。代用は効かない
調理用の「耐熱シート」は焚き火に使えません。100均のそれは布製で、耐熱も100℃くらいまでのものばかりです。
ダイソーとセリアの店頭で実物を見ましたが、あれは絶対に焦げるというか、燃えます。炭の温度は1000℃ですし、炭が直接触れなくても焚き火台からの輻射熱だけで200〜300℃には届きます。名前が似ているだけで、まったく別の商品だと思ってください。
同じ理由で、不燃布・防炎シート・アルミホイルでの代用も勧めません。防炎は「燃え広がりにくい」であって「高熱に耐える」ではありませんし、アルミ箔は輻射熱を約97%反射するので理屈の上では意味がありますが、跳ねた炭を受け止める強度がなく、毎回捨てればゴミになります。私も一度は考えて、やめました。
ここはお金を出すところだ、と諦めた場所です。
| どこで買うか | 価格 | サイズ | 耐熱 | ハトメ |
|---|---|---|---|---|
| ワークマン 焚火耐熱シート | 1,280円 | 60×80cm | 約550℃ | あり |
| ダイソー(大) | 550円 | 80×60cm | 約550℃ | なし |
| ダイソー(小) | 330円 | 40×32cm | 約550℃ | なし |
| セリア(私が買ったもの) | 110円 | 30×30cm | 260℃表記 | なし |
| ICHIFUJI(私の常用) | 3千円前後 | 1m×1m ほか | 700℃ | 選べる |
私が使っていたのはイチフジのスパッタシート
2019年からイチフジの1m×1mを使いました。芝の上で2時間焚き火をしても、芝はノーダメージでした。
上の表のいちばん右がそれです。ここから先は、100均もワークマンも試す前に私が買って、実際に何年か使ったものの話になります。
庭で焚き火料理をするので、芝へのダメージは切実な問題です。キャンプ場でも地面への配慮は最低限のマナーですし、禁止している場所もあります。とはいえメインの道具ではないので、そこまでお金は掛けたくない。
カーボンフェルトのシートは芝が付くのと、色が黒しかないので除外しました。下に敷くものなので、見た目より性能を取って、耐熱がいちばん高いイチフジにしました。

届いた実物は、包装がシンプルで少しびっくりしました。持った感じは分厚い布。思ったよりも重量があって、ずっしりと来ます。この重さが結果的にありがたくて、焚き火台と合わせれば通常の風では動きません。
ハトメ付きを選びましたが、芝の上での焚き火なら無くてもよかったかもしれません。強風の日はそもそも焚き火をやらないからです。口コミではハトメの弱さが指摘されていましたが、私のものは分厚い布にしっかり縫い付けられていて、引っ張っても問題ありませんでした。

断熱性は予想以上でした。2時間くらい芝の上でダッチオーブンをシーズニングしていて、夢中になって芝のことをすっかり忘れていたのですが、焦げていません。というか、どこでやったか分からないレベルで守られていました。
他社と並べると、耐熱温度には思ったより差があります。
| ICHIFUJI | DOD タキビバビデブーM | LOGOS | |
|---|---|---|---|
| 素材 | ガラス繊維 | ガラス繊維(両面シリコン加工) | ガラス繊維 |
| 耐熱温度 | 700℃(瞬間1500℃) | 連続使用 約250℃ | 500℃ |
| サイズ | 1m×1m/1m×2m ほか | 約100×100cm | 80×60cm |
| 厚み | 分厚い布の手応え | 約0.4mm(2022年6月出荷分から2倍に) | 記載なし |
見た目のかっこよさではDODが頭ひとつ抜けています。商品名がタキビバビデブーなのも良い。ただ連続使用温度が250℃なので、私は耐熱を取りました。ロゴスは口コミがあまり良くなく、消耗品と書かれていたのが気になって選びませんでした。
それでも芝は焦げた。シートのせいではない3つの原因
焦げた原因は、火消し壺の直置き・跳ねた炭の放置・焚き火台の低さです。シートの性能ではありませんでした。
下の写真を見てください。中心が焚き火をやった場所で、まったく焦げていません。問題は左下の丸いあとです。

火消し壺です。本来なら台の上に置くものを、スパッタシートの上に直接置いて、真っ赤な炭を入れて、そのまま放置して冷ましていました。焚き火の2日後に「左下の丸いのはなに?」と気づいた次第です。妻にはめっちゃ怒られました。
バカなことをしましたが、おかげでスパッタシートの上でも直接火消し壺を置いたら芝はダメになるとはっきり分かりました。そして裏返せば、焚き火をしていた中央は無事だということも同じ1枚で分かります。
- 直置き: 火消し壺や熱したフライパンをシートに直接置くと、その形のまま丸く焦げます。私は両方やりました
- 放置: 跳ねた炭を1分ほどそのままにしたら、シートが若干焦げました。よく見たら1500℃は「瞬間」耐熱です。気づいたら取る
- 台の低さ: 火床が地面に近いと、シートを敷いていても輻射熱で下の草が焦げます。地面から30cmくらいが目安で、手を入れて熱いなら危ない
③については、私の焚き火台は火床が地面から10cmくらいしかありません。目安の30cmには全然届いていない。それでも2時間の焚き火で芝は無事でした。分厚いシートだったことが効いたのだと思いますが、台の高さを変えて比べたわけではないので、どちらがどれだけ効いたのかは分かりません。低い台を使うなら、余裕がないぶん直置きと放置に気をつける、という受け止め方をしています。
③は私の失敗ではなく、いまキャンプをしている人たちが口をそろえて言っていることです。ここは「耐熱」と「遮熱」を分けて考えると腑に落ちます。
ワークマンもダイソーも耐熱は約550℃。これはシート自体が550℃まで燃えたり溶けたりしないという意味であって、熱を下に通さないという意味ではありません。スパッタシートはもともと溶接の火花を受け止める道具で、断熱材ではないのです。受け止めるのが仕事で、熱を遮るのは仕事ではない。だから火床が低ければ、シートが無傷でも下の草は焦げます。耐熱の数字が大きいシートを買っても、芝が守られる保証にはなりません。
サイズで失敗しないための選び方
焚き火台の外寸に、前後左右それぞれ20cmずつ足した大きさを選べば足ります。買い直しの理由はほとんどがサイズ不足です。
私がセリアの30×30cmで失敗したのも、まさにこれでした。炭は焚き火台の真下ではなく、周りに跳ねて落ちます。台と同じ大きさでは受け止められません。
- ソロの小さい台: 60×80cm前後。ワークマンかダイソーの550円で足ります
- ファミリーや大きめの台: 1m×1m。私はここでイチフジにしました
- 迷ったら大きいほう: シートは折って使えますが、足りないぶんは足せません
こちらは同じイチフジのハトメなし・1m×2mです。折って使えるので、大きい焚き火台や、複数人で囲むときはこちらのほうが安心です。
ガラス繊維のチクチクと、洗い方・寿命
素手で触るとチクチクします。洗濯機は厳禁で、寿命は年1回くらいの買い替えが目安です。
ガラス繊維のシートで、いま一番よく聞く不満がこのチクチクです。安いものだと繊維が出てきて素手で触れない、服にも刺さる、うっかり座って脹脛から腰まで痒くなった——そういう話が実際に出ています。ワークマンの公式にも手袋を推奨する注意書きがあります。
- 扱うとき: 手袋をする。畳むときにパタパタやらない
- 洗い方: 洗濯機は絶対にやめる。繊維がほどけて、一緒に洗ったものが繊維まみれになった実害報告があります。灰は払い落とし、汚れは固く絞った布で拭く手洗いまでに留める
- 買い替え: 真ん中に穴が空いたら寿命。使う頻度にもよりますが、年1回くらいで替えている人が多いです
チクチクが苦手なら、DODのような両面シリコン加工のものを選ぶと大きく変わります。イチフジは生地が分厚いぶん、使っていたあいだは繊維が飛ぶ感じがあまりありませんでした。ただ、肌に当たり続けたらどうかまでは試していないので、そこは分かりません。
ちなみにシートを敷くと、片付けが楽になります。炭や枝がシートの上に落ちるので、火消し壺にまとめて入れられる。芝を守るために買ったのに、こちらの効用のほうを毎回ありがたく感じていました。
よくある質問
Q. ワークマンの焚き火シートと100均の焚き火シート、耐熱温度は違いますか?
A. 表記上はほぼ同じで、どちらも耐熱約550℃のグラスファイバー製です。違うのはサイズ・厚み・ハトメと収納袋の有無で、ワークマンは60×80cmにハトメと袋が付きます。
Q. 焚き火シートを敷けば芝生は焦げませんか?
A. 敷いただけでは焦げます。私は2時間の焚き火では芝を守れましたが、同じ日に火消し壺をシートの上に直接置いて、その形に丸く芝を焦がしました。火床が地面に近い場合も輻射熱で下の草が焦げます。耐熱の表記は「シートが燃えない温度」で、熱を通さない保証ではありません。
Q. 焚き火シートは洗えますか?
A. 洗濯機はやめてください。ガラス繊維がほどけて、一緒に洗ったものが繊維まみれになったという報告があります。灰は払い落とし、汚れは固く絞った布で拭く程度にして、真ん中に穴が空いたら買い替えです。
まとめ
ワークマンには焚き火シートがあります。6年前に「取り扱いがございません」と言われた私が、いちばん驚いています。
正直に書いておくと、私はいまイチフジを使っていません。別のものに替えましたし、焚き火そのものからも少し離れています。それでもこの記事を直しているのは、6年前に自分が投げた質問の答えが返ってきたからです。
安く済ませたいなら、ワークマンの1,280円かダイソーの550円で十分に始められます。サイズだけは焚き火台より一回り大きいものを。そしてシートを敷いたから安心、ではありません。直置きしない、跳ねた炭は放置しない、台の高さを確かめる。この3つのほうが、シートの値段よりよほど芝を守ってくれます。


