薪を買いたいけれど、ホームセンターに置いてあるのか。置いてあるとして、いくらなのか。私も同じことが気になって、近くのホームセンターを一軒ずつ回って値段と重さを見てきました。週3で焚き火をしている私が、そのとき撮った写真と、あとから調べ直した今の値段を並べます。
この記事でわかること
- 5社の実売価格: ナフコ・ビバホーム・ケーヨーD2・カインズ・ジョイフル本田を店頭で見た値段と、1kgあたりに直した金額
- 値段より重要なこと: 薪1束の重さは4〜8kgとバラバラで、その差の正体は水分です。ここを外すと安く買っても煙まみれになります
- もっと安く買う道: 通販・フリマ・ジモティー・森林組合・無料入手まで、私が実際に使った方法を手間の順に並べます
この記事の結論(先に要点)
薪の相場は1kgあたり300円くらいです。私が回ったホームセンターはどこもこれを下回っていて、いちばん安かったのはジョイフル本田のクヌギ・ナラ(1束764円)。1kgあたり100円ほどでした。つまりホームセンターで買うのは、値段だけ見れば十分「買い」です。ただし束の重さは店によって4〜8kgとバラバラで、その差はほとんど水分の量です。重い束=お得ではありません。乾いていない薪はとにかく煙が出るので、値段より先に木の色と割れ目を見てください。
ホームセンターの薪は相場より安い。いちばんはジョイフル本田だった
先に答えを書きます。薪を買うときの目安は1kg=300円です。これを下回っていれば、基本的には買いだと思っています。そしてホームセンターの薪は、私が見た限りどれもこの線を割っていました。
回ったのはナフコ、ビバホーム、ケーヨーD2、ジョイフル本田の4店。それにカインズをネットで確認しました。値段を並べるとこうなります。
| 店 | 樹種 | 1束の値段(税込・取材時) | 1kgあたりの目安 |
|---|---|---|---|
| ジョイフル本田 | クヌギ・ナラ | 764円 | 約100円(7〜8kgとして) |
| ジョイフル本田 | 針葉樹 | 547円 | 約70〜90円 |
| ケーヨーD2/ロイヤルホームセンター | 針葉樹(段ボール入り) | 635円 | 約145円(4.4kgとして) |
| ナフコ | スギ | 690円 | 約120円(5.8kgとして) |
| ナフコ | ナラ/クヌギ | 1,097円/1,188円 | 約170〜240円 |
| カインズ(ネット確認) | コナラ(山梨県産) | 980円 | —(重量表示なし) |
| ビバホーム | 広葉樹(樹種表示なし) | 1,042円(税別948円) | —(重量表示なし) |
ホームセンターならば、ジョイフル本田が一番安い結果になりました。広葉樹のクヌギ・ナラが764円というのは、通販で買うことを考えるとかなり安いです。
ひとつ断っておくと、この値段は私が店を回ったときのものです。あとから調べ直したので、その結果も次に書きます。
調べ直して分かったこと(と、分からなかったこと)
薪の値段は動きます。ここは正直に書きます。私が今の時点で裏を取れたのは、ナフコとカインズだけです。
ナフコの公式通販には今も「薪 1束」があって、スギ・約45×20×20cm・約5.8kg・690円(税込)。店頭で見たときと同じ値段でした。重さがきちんと書いてあるのはありがたいです。ただし店舗受取のみで、注文したあとに店が用意して連絡をくれる形になっています。
カインズは中身が入れ替わっていました。私が見つけた山梨県産コナラ材の980円は今のラインナップに見当たらず、代わりにアカシアの広葉樹薪(約35cm・約4.8kg)と、小割りタイプ(約23cm)が並んでいます。値段はページに出ていなかったので、ここは店で見てください。
そしてビバホーム、ケーヨーD2、ジョイフル本田の薪は、通販ページに値段が出ていません。薪は重くて送料が乗るので、そもそもネットで売る気があまりないのだと思います。だから店に行くしかない。私も確かめられていないので、表の値段は「そのくらいで買えるはず」の目安として見てください。
ホームセンター5社、実際に見てきた薪
ここからは店ごとの話です。値段だけでなく、薪の状態と売り場の雰囲気も書いておきます。
ナフコの薪


よく見たらスギも置いてありました。針葉樹はやっぱり安いですね。そして売り切れでした。

キャンプ関連の特設コーナーもあって、充実していました。束としてはやや少ない印象で、値段は1束クヌギ1,188円、ナラ1,097円、スギ690円(いずれも税込)です。




スキレットにメスティンまでありました。ナフコは最近アウトドアに力を入れている感じがします。ワークマンより、アウトドアギアに力が入っています。これからちょくちょく見ようと思える品揃えでした。
ビバホームの薪

探すのに苦労しました。アウトドア関連の商品がたくさんあったので、そちらばかり見ていたら、薪は資材館にありました。ビバホームやスーパービバホームで薪が見つからないときは、キャンプ売り場ではなく資材館か園芸まわりを探してみてください。
木の種類は「広葉樹」としか書いていません。税別948円でした。

やっぱり乾燥具合が甘いですね。1年置いたくらいでしょうか。木口(切り口)に放射状の割れ目がほとんど入っていないのが、乾いていない薪の見分け方です。
ケーヨーD2の薪

近くのケーヨーD2にも足を運びました。アウトドア関連商品が、皆無というレベルで置いていないです。
かろうじて薪はあったのですが、段ボール入りで中身が見えません。隙間から見える感じですと針葉樹でしょう。重さはネットで調べてみたら約4.4kgとありました。種類の記載はなかったです。ロイヤルホームセンターも同じものを販売しているようで、そちらはネットで635円(税込)で売っていました。
段ボール入りは、持ち運びは楽ですが乾き具合を確かめられません。私は中が見えないものは基本的に買いません。
カインズの薪
私の家の近くのカインズにはありませんでしたが、ネットで検索したら見つかりました。

税込みで980円は安いですね。山梨県産コナラ材との記載がありました。ただし店舗取り置きサービス限定の商品で、オンラインショップでの取り扱いはありませんとの記載があったので、事前に予約をして店舗で受け渡しになるようです。
前に書いたとおり、このコナラ材は今は見当たりません。現行はアカシアの広葉樹薪(約35cm・約4.8kg)と小割りタイプ(約23cm)です。カインズは薪の種類をわりと入れ替えるので、行く前にネットで在庫を見ておくと空振りしません。
ジョイフル本田の薪


ジョイフル本田も広葉樹のナラ・クヌギを揃えていて、さらに焚き付け用の針葉樹もあります。重さは不明ですが、たぶん7〜8kgぐらいありそうです。それでクヌギ・ナラが764円、針葉樹が547円(いずれも税込)。かなり安いです。
ただし若干、乾きが甘い印象です。でもホームセンターの中では一番状態が悪いかも。安いぶん回転が速くて、乾かす時間を取っていないのかもしれません。




スウェーデントーチからキンドリングクラッカーまでありました。素晴らしい品揃えです。キンドリングクラッカーは刃の上に薪を立てて、上からハンマーで叩いて割る道具で、力が要らないので子どもでも安全に薪が割れます。
値段より重要なこと。薪1束は何キロで、なぜバラつくのか

ホームセンターの薪は何キロあるの、というお話です。これはナフコでの1束の重さで、5〜7kgでした。ずいぶん幅があります。適当に束ねているわけではありません。
通常の1束の重さは、だいたいこのくらいです。
- 針葉樹(スギ・ヒノキ・マツ): 1束4〜7kg
- 広葉樹(ナラ・クヌギ・カシ): 1束5〜8kg
- 段ボール入り: 4kg前後のことが多い
当然、束ねる量で変わってきます。規定がないですからね。つまり重さは、そこまであてになりません。
というのも、薪の重さは水分の量で全然変わってくるのです。同じ木を同じ本数だけ束ねても、そこで放置している時間によって重さが変化します。だから重さだけで選ぶと、水分の多い薪を掴んでしまって、煙がえげつない焚き火になる可能性があります。
焚き火に適している水分含有量は20%くらいです。写真の薪はパッと見、ちょっと乾燥が甘いですね。1年くらいかな。しっかりと3年くらい乾かした薪は、色が全然違います。
店で乾き具合を見るときは、木口の割れ目を見てください。乾いた薪は中心から放射状にひび割れが入っています。あとは持ったときの軽さと、木の端が白っぽく色あせているかどうか。この3つで、だいたい当たりがつきます。
樹種で火持ちが変わる。私はクヌギ、初心者にはヒノキ
薪は針葉樹と広葉樹では火の持ちが全然違います。針葉樹は火が強く燃焼時間が短い。広葉樹は火が付きにくく燃焼時間が長い。ここだけ押さえておけば、売り場で迷いません。
| 樹種 | 分類 | 着火性 | 火持ち | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| クヌギ | 広葉樹 | C | S | 煙が少ない。薪の王様 |
| カシ | 広葉樹 | C | S | 備長炭の素材 |
| ナラ | 広葉樹 | B | A | ホームセンターで一番見かける |
| サクラ | 広葉樹 | B | A | 香りが良い |
| マツ | 針葉樹 | S | C | 油分が多く一気に燃える |
| スギ | 針葉樹 | S | C | 流通量が多く安い。焚き付け向き |
| ヒノキ | 針葉樹 | A | B | 針葉樹の中では火持ちがいい。薪割りも楽 |
燃焼時間から考えると、おすすめの薪はクヌギやカシです。私は独特の匂いが好きなので、クヌギを使うことが多いです。
しかし、初心者や中級者におすすめなのはヒノキです。針葉樹なので火をつけるのが簡単で、その上、火持ちが針葉樹の中ではダントツにいい。持ち運びのときも非常にいい匂いなので、車内が臭くなることがなく、むしろ虫よけ効果があったりします。あまり売っていないので、入手方法が限られているのが唯一のデメリットです。
ちなみに、乾燥具合と燃焼速度の関係は私自身で測っていないので、そこは分かりません。体感では、乾いた広葉樹のほうが甘い薪より倍は持ちます。

ホームセンターより安く買う方法
ホームセンターは近くにあって、実物を目で見られるのが良さです。ただ、値段だけで言えばもっと下があります。私が使った順に書きます。
通販は相場どおり。ただし失敗が少ない
安さでは負けますが、乾燥済みのものが届く確率は通販がいちばん高いです。私が調べた中で初心者向けだと思ったのは、針葉樹と広葉樹のミックスです。最初、着火の段階では針葉樹を使い、火が安定したら広葉樹を使うと長持ちします。1kg300円くらいの、ちょうど相場の価格です。
火起こしに自信があって、最初から長く燃やしたい人は広葉樹だけのほうが向いています。ただ広葉樹は基本的に高いので、ホームセンターで買えるならそちらのほうが安く済みます。
フリマアプリとジモティーが、いちばん安い
メルカリ、ラクマにも薪は結構出品されています。私が調べたときは、クヌギが1kg=100円を割っているものもありました。送料無料でこの値段はお得です。
もっと安いのがジモティーです。数はかなり少ないですが、たまに出品されます。条件と合うかどうかを探すのに結構時間がかかりますし、基本的には手渡しなので近場に限ります。それでも根気があれば安く買えます。私の職場の近くに1kg=50円で出している方がいました。まれに無料で引き取ってほしい系の出品もあるので、こまめにチェックしていれば無料で手に入ることもあります。
ただしその場合は、乾燥されていなかったり運搬が大変だったりするので注意してください。ここでも見るのは値段ではなく乾き具合です。
森林組合・薪ストーブ専門店・燃料店
薪をたくさん使うなら、この3つが本命です。どこも原木で扱っていることがあり、配送まで請け負ってくれるところもあります。
森林組合は、森林所有者の集まりで森林の保全や林業に関わる事業を行っているところです。近くの組合に問い合わせて、組合で扱っている薪の販売店舗があるか聞くと教えてくれます。薪ストーブ専門店は仕事柄、薪の情報も豊富です。取り扱いがない場合でも販売店を教えてもらえることがあります。燃料店は「燃料店」で検索するとそこそこ出てきますので、近場にあれば行ってみるのも手です。
無料で薪を手に入れる方法と、その代償
タダで手に入れる方法もあります。ただしこの場合、木の種類は選べないのが普通です。そして必要になるものが多いです。
- 軽トラ: 原木は乗用車に積めません
- チェーンソー: 切らないと運べない長さで渡されます
- 身分証: 自治体の無償提供は県民限定などの条件がつきます
- 体力と場所: 自分で運び、半年から1年は乾かす場所が要ります
大工さんに廃材をもらう(私はこれ)
私はこのパターンで薪を手に入れています。知り合いに大工さんがいるので、そこに行って廃材をもらいます。もちろん全部が薪として使えるわけではないので、接着剤のついていないもの、加工木でないものを選んでもらいます。
あちらとしても廃材を処理するのはお金がかかりますし、以前は庭で焼いていたようなのですが、消防法で禁止になってから困っていたようです。winwinの関係が築けるので、知り合いじゃなくても大工さんに駆け込みで聞いてみてはどうでしょうか。
自治体の無償提供・林業の現場
まれに、河川内伐採樹木の無償提供などの情報が入ります。私が見たのは茨城県のもので、これは県民じゃないとダメでした。だから身分証も必要になってきます。
無料配布の場合は、木の種類もそうですが、木が乾燥していないうえに、サイズもチェーンソーで切らないと運べない状態のこともあります。その場でチェーンソーが使えないこともありますので、事前に確認しないと無駄足になる可能性があります。
林業の現場だったり、運転中に丸太が積まれている場所があればチャンスです。近くにいる人に声をかけて、伐採林の入手が可能か聞いてみるのも手。ただしこの場合は伐採したてなので、薪割りと乾燥と運搬まで一人でこなさなければなりません。結構ハードル高めです。
薪を拾うのは違法?
少し調べたところ、公園の木はゴミ扱いになるようなので、拾ってきても大丈夫だと思います。近所の公園は管理者に問い合わせたので大丈夫でしたが、場所によってはダメになっている可能性があるので、心配なら問い合わせてから拾ったほうがいいですね。当然、山や林には持ち主がいますので、持ち主に許可を取る必要があります。
そしておすすめはお寺や神社。近所にあるし、結構散乱しています。許可さえ取れば、むしろ喜ばれますよ。仲良くなれば、事前に集めておいてくれたりもあります。
キャンプ場でも拾えることがありますが、乾いた枝や薪がないこともあります。そんなときは、葉っぱの下に隠れている枝が比較的乾いていることが多いので、そういう枝を集めましょう。
薪を手に入れたあと。運搬と保管で困ったこと

直接薪をもらいに行ったり、ジモティーなどで購入する場合は、薪の入れ物がありません。私が使って便利だったのが100均の袋です。ログキャリーのようにオシャレではありませんが、めっちゃ使いやすい。100円なのに丈夫で、ビニールなので汚れてもすぐ洗えます。最悪100円なので捨ててもいい。そのまま薪ケースとしても使えます。
かっこいいのが良い場合は、こういうスタンドタイプもあります。
保管のほうは、乾燥目的でなくても物置がすぐに一杯になるので、置き場所は結構困ることになります。自分で薪割りをこなすならログラックが必須でしょう。焚き火くらいの量ならなくてもOKです。私も家の裏に置くならこういうのがいいと思っていて、今も迷っています。
ひとつだけ怖いのがシロアリです。木の中に潜んでいることがあるので、家の裏や庭に薪置きを作った場合は、心配事が一つ増えます。家から少し離して、地面に直置きしないのが基本です。

よくある質問
Q. ホームセンターの薪は1束で何キロありますか?
A. 針葉樹で4〜7kg、広葉樹で5〜8kgが目安です。ナフコで量ったときは5〜7kgでした。束ねる量に規定がないので幅が出ますが、それ以上に水分の量で重さが変わります。重い束がお得とは限りません。
Q. ビバホームで薪が見つかりません。どこに置いてありますか?
A. キャンプ用品の売り場ではなく、資材館にあることが多いです。私も最初アウトドアコーナーばかり探して見つけられませんでした。園芸や燃料の棚も見てみてください。
Q. 焚き火2時間だと、どのくらいの量が必要ですか?
A. ガンガン燃やさなければ、およそ5kgもあれば十分です。ホームセンターの1束がちょうどこのくらいなので、2時間くらいの焚き火なら1束が基準になります。
まとめ
ホームセンターの薪は、相場の1kg=300円をどこも下回っていました。いちばん安かったのはジョイフル本田で、クヌギ・ナラが1束764円。近くにあるし、実物を目で見られるのも良さです。
ただ繰り返しになりますが、薪は重さで選ばないほうがいいと思います。重さの差はほとんど水分で、乾いていない薪は煙がえげつないことになります。木口の割れ目と色を見てください。そして針葉樹と広葉樹で燃え方は違いますので、用途に合った薪を揃えると楽しい焚き火になると思います。
もっと安く済ませたいなら、フリマアプリとジモティーです。手間をかけられるなら大工さんの廃材という手もあります。私はこれで薪代がほぼゼロになりました。ただ、焚き火は暖炉に比べて薪の消費が圧倒的に少ないので、手間を考えれば購入がいちばん楽だとも思っています。自分に合う方法を選んでください。

