ファイヤーディスクは良い焚き火台です。ただ、網が使いづらいのは本当です。網と火床の距離が近すぎて、肉を載せると表面だけ焦げます。
私はこの焚き火台を5年使っていて、そのあいだにニトリのラックと100均のシートを一通り試しました。この記事はその結果だけを書きます。買い足す前に、いま持っているもので何とかなるかどうかを先に判断してください。
この記事でわかること
- 100均で足りるかどうか: ダイソーの網とシートの実寸、そしてシートを安全に使うための条件
- ニトリの今の事情: 私が使っている514円のラックはもう売っていません。代わりに何を買えばいいか
- 焦げを本当に止める手: 網を数センチ持ち上げるだけで結果が変わる理由と、その金具
この記事の結論(先に要点)
代用品を探す前に、網を火から離すこと。ファイヤーディスクの焦げは道具の質ではなく距離の問題なので、何を載せても距離が変わらなければ同じ結果になります。
一番安いのはニトリのラックを本体の上に置くだけ(私はこれを50回以上)。もっと確実にやるなら付属の網に嵩上げ金具を噛ませて約6.5cm上げる。
100均のフッ素シートは今も現役ですが、炭を1段に広げて弱火にするか、嵩上げした網の上で使うのが正しい付き合い方です。
ファイヤーディスクの網、代用の正解は「火から離してから載せる」
網そのものを替えるより、網の位置を数センチ上げるほうが効きます。焦げの原因は網の材質ではなく、火との距離だからです。
ここを取り違えると、いくら良い網や鉄板を買っても同じように焦げます。私も最初は「網が悪い」と思って別のものを探していました。実際に変わったのは、高さを出したときです。
| やり方 | 費用 | 上がる高さ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ニトリのラックを上に置く | 999円 | 約20cm | 薪をくべながら料理したい人 |
| 付属の網に嵩上げ金具を付ける | 2,250円 | 約6.5cm | 荷物を増やしたくない人 |
| 100均の網・シートを載せる | 110円 | 0cm | 焦げ付きと後片付けだけ何とかしたい人 |
| 純正の焼き網を買い直す | 1,408円 | 0cm | 網が曲がった・サビた人 |
費用と高さが噛み合っていないのが分かると思います。110円で買えるものは、焦げ付きや後片付けは楽にしてくれますが、距離は1ミリも変えてくれません。
100均(ダイソー)で網とシートを代用する
ダイソーには110円で使えるものが2種類あります。網そのものと、網の上に敷くフッ素加工のシートです。用途がまったく違います。
ダイソーのバーベキュー網は40×40cmで足りるのか
足ります。ファイヤーディスクの本体は直径45cmなので、40×40cmの角網なら縁に載って落ちません。
角網なので四隅が本体からはみ出しますが、その分だけ四辺のすき間から薪をくべられます。付属の丸網だと、薪を足すたびに網ごと持ち上げることになるので、これは地味に大きい差です。
もうひとつ、Xで見かけて試す価値があると思ったのが100均の網を下に敷いてロストル(すのこ)にする使い方です。薪の下に空気の通り道ができるのでよく燃えます。私はまだ試していないので効果の程度は書けませんが、110円なら失敗しても痛くありません。
バーベキューシートは網に置くだけで食材が焦げなくなる
網の上に置くだけです。フッ素加工なので食材がくっつかず、熱も少し和らいで、私の使い方では表面が焦げなくなりました。
記事を書いた当時ダイソーで見つけたのは「バーベキュー便利シート」という名前でしたが、今は「バーベキューシート」という名前で同じものが売っています。薄くて軽い、ちゃんと鉄板の代わりになる、洗って繰り返し使える、そして110円。この4点は今も変わりません。
当時から書いていた弱点も変わっていません。ファイヤーディスクの網に対してシートが小さいということです。今回きちんと調べたら33cm角でした。付属の網は本体の直径45cmいっぱいに近いので、真ん中に置くと周りが余ります。
| 商品名(ダイソー) | サイズ | 使いどころ |
|---|---|---|
| バーベキュー網 40×40cm | 40×40cm | 付属網の代わり。四辺から薪を足せる |
| バーベキュー網 45×35cm | 45×35cm | 長辺が本体とほぼ同じ。安定は40×40のほうが上 |
| バーベキューシート | 33×33cm・厚さ0.018cm | 網の上に敷く。耐熱260℃ |
| メッシュバーベキューシート | 25×27cm・厚さ0.09cm | 網目が残るタイプ。焼き目を付けたいとき |
シートを使うときに守る3つの条件
炎に直接当てないことです。耐熱は260℃までなので、それを超えるとシートが溶けてガラス繊維が出ます。
ここは正直に書きます。ファイヤーディスクは火床と網の距離が近いので、この条件を満たしにくい焚き火台です。私は問題なく使えていますが、それは炎が落ちてから載せているからで、薪がバチバチ燃えている最中に載せれば話は変わります。パッケージに書いてある条件はこの3つです。
- 炭は1段で平らに: 積み上げると局所的に温度が上がります。薪の場合も炎が落ちて熾火になってから
- 炭から15cm以上離す: 網に直に敷くならこの距離が要ります。だから嵩上げやラックと相性がいい
- 6秒ルール: 網から15cmのところに手をかざして6秒耐えられるなら適温。耐えられないなら熱すぎ
100均で買える焚き火まわりのものはセリアで買えるキャンプ・焚き火グッズにもまとめています。炭を使う日は炭選びのほうも参考にしてください。
ニトリのラックを五徳代わりに置く(私は50回以上)
ファイヤーディスクの上にキッチンラックを置くだけです。それだけで16cmのすき間ができて、大抵の薪が入るようになります。
私が使っているのは、当時ニトリで514円だった横32cm・奥行28cm・高さ16cmのキッチンラックです。使い方はシンプルで、本体の上に載せるだけ。これで本体と網に16cmのすき間ができて、焚き火での料理もすごくやりやすくなりました。しかも低コストで。
耐久性は保証できないので自己責任でお願いします。ただ、私は50回以上使っていてまったく問題なく使えています。Xでは「何回か使ったら曲がったらしい」という話も見かけるので、重い鍋を毎回載せる人は無理をしないほうがいいと思います。
今のニトリで買うならどれか(514円のものはもう無い)
私が使っている32cmのラックは、今のニトリには置いていません。今から買うならスチール製の「キッチンラックNT」になります。
- 買うもの: 折りたたみ式 キッチンラックNT 積み重ね棚(商品コード8987488)/999円/幅44.5×奥行27.5×高さ20cm/スチール/耐荷重5kg
- 買ってはいけないもの: 同じ売り場にある299円の「積重ね棚」。見た目は似ていますがポリプロピレン製で耐熱110℃です
- 高さの違い: NTは高さ20cm。私の16cmより遠火になるので、焦げにくい代わりに火力は落ちます
プラスチックのラックを焚き火台に載せるのは絶対にやめてください。110℃で変形する素材です。溶けて食材にかかりますし、燃えれば煙も出ます。ニトリのラックを買うときは、値段ではなく素材の欄に「スチール」と書いてあるかだけ確認してください。
なお2023年にニトリから出ていた直火OKの「焚火五徳 兼 ラック」は、今は商品ページ自体が無くなっています。ニトリで直火用として売られているものを探すより、キッチンラックを流用するほうが現実的です。
網の高さを上げる金具を付ける
付属の網に蝶ボルトで留めるだけの金具があります。これで網が約6.5cm持ち上がり、工具は要りません。
私がこの記事を書いた2021年には無かった選択肢です。当時は「高さを出したければ専用の鉄板を買うしかない」という状態でしたが、今はステンレスの嵩上げ金具という数千円のカテゴリができています。直径45cmの通常サイズなら4個使うのが目安です。
ニトリのラックと違って、荷物が増えないのが利点です。付属の網に付けたまま収納ケースに入ります。逆に、下から薪をくべる余裕はラックほど生まれません。
ひとつ訂正させてください。この記事では以前「コールマンの正規品オプション」として厚手のグリルプレートを紹介していましたが、あれはコールマン純正ではない社外品で、しかもファイアーディスクソロ(直径30cm)用でした。45cmの通常サイズには合いません。5年間そのままにしていたので、買ってしまった方がいたら申し訳ないです。今回外しました。
厚手の鉄板を載せたい場合は、必ず「ファイアーディスク 45cm 対応」と明記されたものを選んでください。専用プレートやマルチグリドルは数千円から1万円超が相場です。焚き火台で本格的に焼く話は焚き火台でピザのほうにも書いています。
純正の焼き網は単品1,408円で買い直せる
コールマンの公式オンラインショップで、付属の焼き網だけを1,408円(税込)で買い直せます。在庫もあります。
網が曲がった、サビた、無くしたという場合はこれが一番早くて確実です。ファイアーディスク2000031235の補修パーツとして単品で並んでいます。
ただし買い直しても焦げは直りません。同じ位置に同じ網が戻るだけだからです。焦げを何とかしたいなら、この1,408円ではなく嵩上げかラックにお金を使ってください。網が無事なのに買い替えても、体感は何も変わりません。
なぜファイヤーディスクは網が焦げるのか
皿が1枚だけの構造で、火床と網のあいだに高さの余裕が無いからです。設計上、遠火を作れません。
ディスク1枚という潔いデザインは、この焚き火台の一番の魅力です。他の焚き火台がゴテゴテしがちなのに対して、円盤と足だけ。一度見たら忘れない存在感があります。ただ、そのシンプルさと引き換えに、網の高さを変える機構が最初から入っていません。正直、実際に使ってみて料理に不向きなのが一番痛かったです。
逆に言えば、焚き火台としては完璧に近いと今でも思っています。
- 大きさ: 使用時 約φ45×23cm、収納時 約φ46×8.5cm。厚みが10cmを切るので車載が楽で、収納袋も最初から付いてきます
- 重さと耐荷重: 約1.6kg、耐荷重は約30kg。ダッチオーブンを載せても平気です
- 掃除: オールステンレスなのでタワシでガシガシ洗えます。使ううちに黒ずみますが、それも味になります
- 値段: 公式で8,690円、実売は6,800円前後。2021年に私が買った頃より2,000円ほど上がりました
サイズは直径30cmのソロ、45cmの通常、60cmのプラスがあります。他の焚き火台と迷っているならおすすめの焚き火台10選も見てみてください。
よくある質問
Q. アルミホイルを敷くのではダメですか?
A. 一度きりならアルミホイルでも焦げ付きは減ります。ただ、ファイヤーディスクは火が近いので破れやすく、破れたところから一気に焦げます。繰り返し使えて破れないぶん、110円のシートのほうが結果的に安いです。
Q. ダイソーの40×40cmの網は落ちませんか?
A. 本体の直径が45cmなので、四隅が縁に掛かって落ちません。ただし角網を斜めに置くと片側が浮くので、辺を本体に沿わせて真上から載せてください。重いダッチオーブンは付属の網か五徳に任せたほうがいいです。
Q. ファイアーディスクソロ(30cm)でも同じやり方でいいですか?
A. 考え方は同じですが、寸法が合いません。ソロは直径30cmなので、幅44.5cmのニトリのラックは大きすぎます。嵩上げ金具はソロにも対応していて、こちらは3個使うのが目安です。
