- 薪が長持ちする組み方ってある?
- 薪の組み方の基本が知りたい
- 組み方でどんな効果があるのか知りたい
週3で焚き火をやる、焚き火マニアな私が答えます!
色々焚き火動画を撮っていたら、たくさんの方に見て貰えるようになりました。
写真や動画を撮るのに、薪の組み方は色々と勉強しました!
薪の種類も大切ですが、組み方でも燃焼時間には大いに変わりますので、ざっくり知っていると良いと思います。
薪の組み方
焚き火をしていると、薪の組み方が気になってきます。
- これは組み方としては間違っていないのか?
- 見栄えが一番良い組み方は?
- 伝統的な組み方は?
- 燃焼効率が上がる組み方はあるのか?
- 薪を長持ちさせる組み方は?
- 燃やしきる形は?
薪の組み方は色々あり、それぞれの組み方で特性があります。
それらを知ることは、焚き火の楽しみ方をワンラックアップさせてくれます。
今回紹介したいのは9パターンの組み方!
結構多いね!
長持ちする型も大切ですが、維持する型や、燃やしきる型を知っていると自在にコントロールできるようになります。
全部覚える必要はないのですが、気になる組み方の特徴を掴むと焚き火自体も楽しくなりますので参考にしてみて下さい。
- キャンプファイヤー型
- ティピー型
- インディアン型
- ハンター型
- ロングファイヤー型
- トップダウン型
- ホールドオーバー型
- オートメーション型
- ティピー+キャンプ型
早速行きしょう!
キャンプファイヤー型(鑑賞型)
井桁型ともいわれ、井の形に交互に薪を組みます。火はつきにくいが、一度火がつくとガンガン燃えます。
大きな炎になり、鑑賞タイプの薪の組み方です。
THE・焚き火という感じになりそう。
薪を交互に組むことによって、空気の取り込み口が確保されるので大きな炎を作ることができる。
また中央が空いているので、チムニー効果(煙突効果)によって上昇気流が起き強い火力を得れます。
見た目の派手さと明るさ、温かさがあるポピュラーな組み方。
薪をガンガン消費するので、手持ちの薪が少ない場合は気を付けて下さい。
火をつける時に、中央に焚き付けを配置すると全体に火が回り付きやすいです。
ティピー型(初心者向き)
合掌型や山型ともいわれ、薪を円錐状に組むこれもポピュラーな組み方。
初心者でも火を起こしやすい反面、燃焼効果が高いので薪をどんどん食べます。
少ない薪の量で高さのある焚き火が出来るのもメリット、火の高さがあるとエンターテインメント性が上がります。
ある程度経つと、中央の「おき」部分は相当高温になり、炭は白っぽく燃えます。
火だけでなく、炭の状態まで楽しめる組み方で鑑賞していて楽しい形です。
しかし、燃え続けると形が維持できなくなり、崩れますので注意です。
インディアン型(まったり型)
傘型ともいわれ、薪を放射状に傘の骨組みのように並べます。
インディアン型は火の高さを抑えることが出来き、少ない薪で長時間楽しむのに向いています。
インディアンが夜間に暖を取っている時に、組んでいる薪のイメージですね。
棒でツンツンしてる感じ。
映画のイメージ?
中央が常に燃えているような状態、薪が燃えて来たら中央に押し込んであげればいいです。
しかし、火の大きさ明るさは多少物足りないかもしれません、料理にも火力が足りません。
ハンター型(調理向き)
狩人がハンティングに行き野営するときにやったと言われている、ハンター型。
2本の丸太をVの字に平行させて、風が通るようにする形を作ります。
Vの字の角度を調整することで、火力の調整もしやすいのも特徴。閉じれば火力が収まり、開けばよく燃えます。
丸太自体も燃えるので、長時間の焚き火にも向いています。五徳を置くこともできるので、調理にも向いています。
汎用性の高い型!
焚き火台の上でも、作りやすい形です。
ロングファイヤー型(長持ち型)
並列型や並行型もいわれ、下に枕木を置いてその上に並列して薪を置くようにします。
雨や雪などで、地面の状態が悪くても焚き火が出来ます。
下が空いているので、空気を得ることが出来ので燃焼効率は悪くありません。
安定した火力が得られる形、火力が安定しているので調理にも向いています。
キッチリと並べると火力を抑えることもできるので、長く焚き火をすることもできます。
全体的に燃えるので、燃え残りが少ないのも特徴。
薪の間隔で、火の強さの調節もできるので、ゆったり鑑賞し手を加えないでいいです。
私はまったりと火を見る時、この形を良く作ります。
トップダウン型(長持ち)
並列型と山形を足したような形、一番下に大きい薪を置いて、次に中割り、焚き付けという順番を作ります。
松ぼっくりが着火剤で、スタート位置になります。
通常の焚き火とは逆の形をとることによって、意図的に燃焼効率を下げます。
最上段から、火が徐々に降りていくよう様からトップダウン型と言います。
それでも燃えるの?
少しだけ難しいです。
でも徐々に燃えていく様は、エンターテインメント性も高いです。じわじわ燃えていくのがたまらない。
長く焚き火をするのに向いている形。薪を並べる感覚を狭くするともっと長い時間焚き火を楽しめます。
焚き火をしながら寝る時に向いている形、サバイバルの時に役立つかもしれません。
最初からこの形で行く場合、難易度は一番高いと思います。
ホールドオーバー型(着火型)
差し掛け型という言い方が一般的。最も初心者向きの形!簡単に火をつけることが出来ます。
丸太を置いて、そこに薪を差し掛けるだけ。これも松ぼっくりが着火剤。
丸太と薪の間に空気の通り道をしっかり作ってあげることが、この型のコツ。
ティピーのような、形をつくのは意外と時間が掛かります。
寒い時とか、とにかく直ぐ火を熾したい時はコレ。
火の高さも得ることが出来るので、少量でもある程度の鑑賞性を得れます。
ただ、燃焼温度が上がりにくいので煙が出やすい形でもあります。ちょくちょく薪を投入したり、形を直したりと手がかかる形でもあります。
薪をつんつんしながらコーヒーを飲むような、なんかカッコいい絵ずらを得るのには向いているかも。
オートメーション型(自動型)
自動落下型です、薪の落下を利用した形、準備には一番時間が掛かります。
長めの木をガイドレールにして、薪を数本積み重ねます。
最下段が燃えると、次の薪が自重で落下して勝手に燃えてくれます。
薪を重ねることによって、反射板の代わりになり火の熱が返ってきます。
最近は専用の反射板も売ってるね
一番暖かく、組んでしまえば手間が掛からない形。
ただ、丸太でなくては上手く行かないのと、上手に組まないと機能しません。
普通の形に飽きた時にでも、挑戦するといいかもしれません。
これも達人になれば、サバイバル向きかも。
ティピー+ロング型(複合型)
複合型、本来のキャンプファイヤーの形!
強烈な火力ド迫力な見た目を誇る、キャンプファイヤーの定番の形。
火を囲んで踊りたいのであれば、これしかない。
最初にティピーを組んで、その周りにキャンプ型を作ります。
ティピーから火を付けて、その後周りに燃え移ります。
燃やしきるためには
実は焚き火は、火をつけるよりも全てを燃やすことの方が圧倒的に難しいです。
特に太めの薪を灰にするまで燃やすのは、途中で型を変えざるを得ません。
私も最初から最後まで一回も手を加えないで、燃やしきるというチャレンジをしているのですが数回しか成功しません。
薪の崩れ方が思った通りにならないと、難しいです。
マニアックなやり方は置いておいて。
燃やしきるには、枕木を使うか、最初から傾斜のある焚き火台にするかです。
傾斜のある焚き火台と言えば、スノーピークですね。
40cmの薪が一般的なので、Lサイズでないと薪が入らないです。お高いです。
私はユニフレームを使っているのですが、平な作りなので自分で薪に傾斜を付けて最後まで焼ききってます。
焚き火台のヘリに薪を掛けても出来ます。
燃やしきる型
先ほどの複合型。
それの台座部分の薪を、針葉樹にすることです。
当然、上の薪の方が燃えやすいので、燃えにくい広葉樹を使います。
燃えやすい針葉樹が下で台になることで、角度を付けることが出来て、更に燃えやすいので後で火が回ってきても広葉樹に追いつきます。
あとは、火吹き棒を使うのもおすすめ。
安く売ってるしね!
火が消えても、かんたんにまた再燃焼します。
もしくは、諦めて持って帰るために、火消し壺を大きめの物を買っておくことです。
薪の組み方まとめ
薪の組み方によって炎の形は変わります、焚き火はエンターテイメントであり一期一会。
同じ焚き火などありませんが、形を変えればまた違った楽しみも生まれること間違いありません。
焚き火の楽しみには、火をコントロールするという部分があると思います。
火口から焚き付けまでの過程、小さいを大きくする育ての喜び。そしてコントロール出来たことの充実感が、焚き火の魅力です。
そのコントロールスキルは、薪の組か型で更に上手くなります。
ソロでの焚き火なら、ティピー型
ゆっくり2人で語りたければ、インディアン型。
大人数なら、キャンプファイヤー型。
雨ならば、ロングファイヤー。
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