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薪割り台の代用はホームセンターの枕木!1000円で自作、ニトリは割れる

枕木で作った薪割り台に手斧を刺したところ

薪割り台はネットで買うと意外と高くて、私も「これ、代用でなんとかならないかな」と思ってホームセンターを回りました。結論はホームセンターの枕木です。週3で焚き火をしている私が、実際に作って使った話を書きます。

この記事でわかること

  • 代用でいちばん良かったもの: ホームセンターの枕木。取っ手を付けて約1,000円、作業1分
  • ニトリ・100均・カインズの今: 私が探した2020年とは事情が変わっていて、カインズには薪割り台そのものが並んでいます
  • 割れる代用と割れない代用の境目: 厚みと樹種のどこを見れば失敗しないか

この記事の結論(先に要点)

薪割り台の代用は、ホームセンターの枕木がいちばん確実です。防腐処理がしてあって虫に食われず、厚みがあるので割れません。100均の板とニトリのカッティングボードは厚さ2cm前後なので、広葉樹を割ると台のほうが割れます。台の高さは要らないので、薄くて硬いものより「厚くて重いもの」を選んでください。

目次

薪割り台の代用は、ホームセンターの枕木がいちばん良かった

ナフコで買った防腐処理済みの枕木

私が薪割り台を探しはじめたときの条件は3つでした。安いこと、虫に食われないこと、そして持ち運べること。この3つを同時に満たしたのが枕木でした。

枕木は最初から防腐処理がされているので、保管しておいても虫にやられません。ここが素材選びでいちばん効きます。硬さでいえば広葉樹が向いているのですが、広葉樹は虫にとってご馳走です。庭に置きっぱなしにすると、すぐ食われるか腐ります。

ちなみに素材そのものの理想はクスノキだと思っています。防虫剤や医薬品に使われる木なので腐らないし、とにかく硬い。しかも成長が速いぶん、広葉樹のわりに軽いです。ただ、そんな都合のいいものはホームセンターには売っていませんでした。硬さだけならアカシアもありですが、こちらは重いです。

薪割り台の代用候補を5つ、実際に見て比べた

ホームセンター、ニトリ、100均を回って見てきたものと、そのあと買った専用品を並べます。値段は私が見た時点のものなので、目安として見てください。

代用の候補値段の目安厚み私の評価
ホームセンターの枕木1,000円前後厚い本命。防腐処理つきで虫が来ない
ホームセンターの端材・丸太数百円〜まちまち安いが乾燥不足だとカビと虫が出る
ニトリのカッティングボード1,000円台2cm前後焚き付け作りまで。広葉樹には薄い
100均の板・竹まな板110〜330円1〜2cm使い捨て。数回で割れると思ったほうがいい
専用の薪割り台1,000〜3,000円厚い取っ手つきが多く、迷うならこれで正解

ニトリと100均は「割れる前提」で見る

まず思い浮かんだのがニトリでした。カッティングボードなら形も値段もちょうどいいだろう、と。ただ実物を見て断念しました。厚さが2cmしかなく、素材もドライマホガニーというよく分からないもので、強度の見当がつかなかったからです。

その後、ニトリのアカシア無垢材の切り株風プレートを薪割り台に使う人が出てきて、少し話題にもなりました。使えている人もいますが、割れたという声も同じくらいあります。2cm前後の板は、焚き付けを作るくらいが限界だと考えておいてください。

100均も同じで、セリアの檜板やダイソーの竹まな板を使う手はあります。ただこちらは完全に使い捨てです。安いので割り切って使うなら止めませんが、長く使うものを探しているならここでは見つかりません。

カインズには今、薪割り台そのものが売っている

ここは私が書いた当時から変わったところです。2020年に探したときは、ニトリにもカインズにも薪割り台はありませんでした。今はカインズにアカシア材の薪割台(直径20cm・高さ15cm・持ち運び用のロープ付き)が1,000円前後で並んでいますし、桧の薪割り台もあります。

つまり「安く済ませたいから代用する」という理由は、以前より弱くなりました。それでも枕木をすすめるのは、防腐処理と厚みのぶん、置きっぱなしにできて長持ちするからです。ただし在庫や価格は店と時期で動くので、近くのホームセンターに薪割り台が並んでいるなら、まずそれを見てから決めるのが早いです。

  • とにかく安く済ませたい: ホームセンターの枕木。取っ手を付けても1,000円ほど
  • 買い物を1回で終えたい: カインズなどの薪割り台。ロープや取っ手が最初から付いています
  • 荷物を増やしたくない: 竹製の薄い台。軽さと引き換えに太い薪はあきらめる

ナフコの枕木で薪割り台を自作した(約1,000円・作業1分)

枕木を置いているホームセンターは意外と少なく、私が回った中で唯一あったのがナフコでした。理想は60cmくらいでしたが、あったのは幅80cmとやや大きめ。そこは妥協しました。持ってみてそこまで重くなかったので、代用ならこれで十分だと判断しています。

100円ショップで買った取っ手

ついでに100均で取っ手を買ってきて、枕木に取り付けます。自作といっても、やったのはこれだけです。

枕木に取っ手を付けた自作の薪割り台

作業時間は1分ほど。それでも自分だけのオリジナルですし、そのへんの薪割り台よりかっこいいと思っています。枕木代と取っ手代を合わせて、制作費は約1,000円でした。

枕木の防腐剤は大丈夫なのか

枕木というと、鉄道の黒くて匂いのきついものを思い浮かべる人がいると思います。あれはクレオソート油という薬剤で、発がん性の問題から2004年(平成16年)の家庭用品規制法で一般向けには売れなくなりました。今ホームセンターに並んでいる枕木はそれとは別物で、ACQなどの加圧注入材か、枕木風に加工した新品の木材です。ACQは銅の化合物と塩化ベンザルコニウムが主成分で、毒物劇物取締法の対象外。木の中で水に溶けない銅に変わるため、外に出てきにくい薬剤です。

なので薪割り台として使うぶんには気にしていません。ただし1つだけ。割れても燃やさないでください。防腐処理をした木を燃やすと、薬剤を含んだ煙や灰が出ます。役目を終えたら燃やすのではなく、普通に処分してください。

実際に割ってみた。台の高さは要らない

もらった端材の、そこそこ大きい薪をパカっと割ってみました。強度が心配でしたが、まったく問題ありません。これだけ乾いている木で丈夫なら言うことなしです。

高さについてよく聞かれますが、薪割り台の高さは気にしなくて大丈夫です。そもそも薪自体が30〜40cmあります。私は身長175cmですが、台に高さがなくても普通に割れます。2〜10cmもあれば十分で、あとは強度の問題です。

図解1 台の高さより「薪の高さ」で決まる 台は2〜10cmで足りる 薪そのものが30〜40cmある ※台の役目は高さを出すことではなく、斧の刃を守り、薪を安定させること。

薪割り台の意味は、斧の刃を守ることと、薪を安定させることです。極端な話、コンクリートの上でも薪は割れます。ただし刃がすぐダメになるので、絶対にやめたほうがいいです。逆に土の上は硬さが足りず、力が逃げて薪が割れてくれません。この「硬いけれど刃を傷めない」の間を埋めるのが台です。

姿勢は座って割るのがおすすめです。立って振りかぶると、勢い余って自分の足に当たります。しかも思いきり振っているので深い傷になります。中割り以上の太さで座ったままでは割れないときも、立つのではなく腰を落として打ち付けてください。手を守るのは革手袋です。本来は安全靴もあったほうがいいのですが、私は革手袋だけでやっています。

割れる代用と割れない代用の分かれ目は「厚みと樹種」

代用でいちばん多い失敗は、薪ではなく台のほうが割れることです。商品名で覚えるより、この2つで見たほうが確実です。

図解2 厚みで用途が決まる 厚さ1〜2cm 焚き付け作りまで。太い薪で割れる 厚さ5cm以上 広葉樹の中割りまでいける ※樹種は、乾くと割れやすい針葉樹より、密度のある広葉樹のほうが台に向く。

樹種のほうも同じ理屈です。針葉樹は乾燥すると繊維に沿って割れやすいので、受け止める側には向きません。台にするなら広葉樹です。実際、市販の木製薪割り台でも「針葉樹は割れたけれど、広葉樹の小割りを割ったら台のほうが割れた」という口コミがありました。杉の匂いがして樹液がにじんでいた、とも書かれていたので、乾燥不足だったのだと思います。

私は広葉樹ばかり使うので、こういう台は選びません。買うときは「何を割るか」を先に決めてください。焚き付けを作るだけなら薄い板で足ります。広葉樹の中割りまでやるなら、厚くて重いものにしないと、台のほうが先に壊れます。

かさばるのが嫌な人と、代用が不安な人へ

枕木は幅80cmあるので、正直かさばります。車に積むぶんには気になりませんが、荷物を減らしたい人には向きません。持ち運びを優先するなら、選択肢はこのあたりです。

まず、竹製の八角形の台。厚さ2.5cm、重さ750gと軽く、取っ手が付いていて物敷きにも鍋敷きにもなります。薄いので太い薪には向きませんが、荷物を増やしたくない人にはこれが現実的です。

木の台にこだわらないなら、金属という手もあります。有名なのはキンドリングクラッカーで、知り合いの薪割り屋さんにもすすめられました。刃の上に薪を乗せて、上からハンマーで叩いて割る道具です。子どもでもできるので、経験させるという意味でもいいですし、なによりこれ、かっこいいんですよね。

ハンマー付きで4分割できるタイプも出ています。こちらのほうが安く、暖炉で使う人にも良さそうです。

ホームセンターの売り場に並んだ薪割り台

木製の専用品でいえば、私が探していた当時にホームセンターで見つけたものは高いうえに防虫加工がされていませんでした。虫に食われるのが分かっていて買う気にはなれず、これが枕木に決めた理由でもあります。木製の台を買うなら、値段より「防虫や防腐の処理がされているか」を見てください。

最後に、私が探した中でいちばん安かった木製の専用品も置いておきます。鍋敷きとしても使える2wayで、キャンプでは熱いものを置く場所に困るので、これは助かります。

よくある質問

Q. 薪割り台を使わず、地面で直接割ってはダメですか?
A. 土の上は硬さが足りず、力が逃げて薪が割れません。コンクリートの上なら割れますが、斧の刃がすぐダメになります。台は高さを出すためではなく、刃を守って薪を安定させるために使うものだと考えてください。

Q. 100均やニトリの板で広葉樹の薪は割れますか?
A. 厚さ2cm前後の板だと、焚き付け作りが限界です。太い広葉樹に斧を打ち込むと台のほうが割れます。使い捨てと割り切るなら止めませんが、繰り返し使うなら厚みのあるものを選んでください。

Q. 拾ってきた丸太や切り株を薪割り台にしてもいいですか?
A. 乾いていれば使えます。ただし生木はカビや虫が出やすく、広葉樹は特に虫のご馳走なので保管に向きません。置きっぱなしにするなら、防腐処理がされている枕木のほうが手間がかかりません。

まとめ

自作した薪割り台に手斧を突き立てたところ

手頃な薪割り台がなかったので、ホームセンターの枕木で自作しました。約1,000円、作業1分。防腐処理のおかげで虫も来ませんし、強度も問題なしです。薪割り台に斧が刺さっている絵、素敵じゃないですか。

ただ、私が探した頃と違って今はホームセンターに薪割り台そのものが並んでいます。代用にこだわる理由は薄くなったので、近くの店で厚くて防腐処理のあるものが見つかるなら、それが一番早いと思います。見つからないときに、枕木という手を思い出してください。

この記事を書いた人

この記事を書いた人

あいすべ
【臨床検査技師・焚き火特化ブログ運営者】

2019年から焚き火専門メディア「焚き火を愛しています」を運営。友人に誘われたキャンプで焚き火に出会い、以来週3回は火を焚く生活を続けている。臨床検査技師という本業の視点から、焚き火に没入してしまう理由を脳科学・心理学の面で調べたのが出発点。庭や河原で焚き火をしてよいのかという疑問から、消防署と法律家に直接問い合わせて確認するなど、自分で確かめたことだけを書くのが方針。焚き火台・薪・革手袋・焚き火シートなどはすべて自費で購入して使い込んだうえでレビューしており、掲載している写真は自分で撮影したもの。

枕木で作った薪割り台に手斧を刺したところ

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