ロゴスの焚き火台を買おうと調べ始めると、必ず「M・L・XLのどれ?」で止まります。定番のLOGOS the ピラミッドTAKIBIが3サイズ展開で、値段も9,900円から16,830円まで開いているからです。
公式ページには外寸と重さは載っています。でも知りたいのはそこじゃなくて、「買ってきた薪がそのまま入るのか」「ソロにLは大げさなのか」のほうですよね。私も焚き火台を選ぶときは毎回そこで迷います。
ここでは3サイズの数字を並べたうえで、薪の入り方と持ち運びという2つの軸で整理しました。先に断っておくと、ピラミッドTAKIBIは私の手元にはありません。だから燃え方の体感は書きません。書けるのは数字の読み方と、他の焚き火台で薪の長さに散々つまずいた側の話です。
この記事でわかること
- 3サイズの数字: M・L・XLの重量・組立サイズ・収納サイズ・価格を1枚の表にまとめました
- 薪の入り方: 市販の35cm・40cmの薪が、どのサイズならどう置けるのかを寸法から整理しました
- 買い方の判断: 「コンプリート」「コンプリートDX」まで要るのか、単品で足りるのか
この記事の結論(先に要点)
車で行くならLが基準です。3.1kgは持てる重さで、市販の薪を何本か並べて置ける幅があり、ソロでもファミリーでも使われています。
Mは「軽さと収納の薄さを買う」サイズ。1〜2人向けで、薪は対角に架けるか短く割る前提になります。XLは大人数と調理向けで、5.4kgは完全に車前提です。
※この記事のサイズ比較は公式の外寸とユーザーの声をもとに整理したものです。火床の内寸は公表されていません。
結論:車で行くならLが基準。MとXLは目的がはっきりしている人向け
3サイズを見比べていくと、Lが真ん中というよりLが標準で、MとXLがそこからの振り幅という並びになっています。
Lは幅39cm・3.1kg・12,870円。この重さは片手で下げられますし、幅39cmは市販の薪をそのまま扱える最小ラインです。X(旧Twitter)でも「初めて買った焚き火台はロゴスのピラミッドL。汎用性抜群で今もなお買って良かったと思える」という声があり、ソロで使っている人もファミリーで使っている人も両方います。
Mを選ぶ理由は火力ではなく収納の薄さです。収納時7cmで重さ2.2kg。ほかの荷物のすき間に差し込めるサイズなので、積載を1cm単位で削っている人には効きます。逆にXLは幅53.5cm・5.4kgで、車に積んで大人数で囲む道具。ここは迷う人が少ないところです。
つまり、迷っているなら基本はL。荷物を薄くしたいならM、人数と調理量が多いならXLという順番で考えると早いです。
M・L・XLの数字を並べる
まずは公式スペックです。3サイズとも中身の構成は同じで、本体・たき火ゴトク(串焼きプレート付)・ワイヤーロストル・収納バッグのセットになっています。
| 項目 | M(81064163) | L(81064162) | XL(81064161) |
|---|---|---|---|
| 総重量 | 約2.2kg | 約3.1kg | 約5.4kg |
| 組立サイズ | 幅36×奥行35×高さ22cm | 幅39×奥行38.5×高さ28cm | 幅53.5×奥行52.5×高さ32cm |
| 収納サイズ | 縦19.5×横35×高さ7cm | 縦26.5×横42×高さ7.5cm | 縦35×横53×高さ8cm |
| 希望小売価格 | 9,900円 | 12,870円 | 16,830円 |
| 向いている人数 | 1〜2人 | 2〜4人 | 4人以上・調理多め |
数字を眺めて気づくのは、MとLの差より、LとXLの差のほうがずっと大きいことです。幅はMとLで3cm差、LとXLで14.5cm差。重さもMとLで0.9kg差、LとXLで2.3kg差。MとLは「同じ系統のちょっと違う」ですが、XLだけは別の道具だと思ったほうがいいです。
私はロゴスの製品だとメスキットやチェアを長く使っていて、値段のわりに作りが雑じゃないところが好きです。焚き火台も同じ路線で、価格に対して過剰に凝っていないぶん、扱いに気をつかわずに済むタイプだと思います。
決定的な差は「薪のくべ方」と「持ち運び」の2つだけ
サイズ選びを難しくしているのは、人数の目安が曖昧だからです。実際に効いてくるのは、薪をどう置けるかと、その重さを運べるかの2点しかありません。
市販の薪は30〜40cm。ここに幅を当てる
日本の薪には長さの規格がありません。ホームセンターやキャンプ場で売られているものは30〜40cmが主流で、キャンプ用だと35〜40cmが多いです。焚き火台の側も「35cm前後の薪が入る」つもりで設計されているものが多い。
ここで大事なのが、一辺の長さだけで判断しないことです。ピラミッドTAKIBIは上が広い四角形なので、薪は対角にも置けます。一辺36cmのMでも、対角にすれば約50cmぶんの長さが使えます。
対角なら3サイズとも40cmの薪が長さとしては収まります。ただし対角に置けるのは基本1〜2本で、何本も平行に並べて安定した炎をつくれるかは一辺の長さ次第です。Mの36cmだと35cm級を並行に並べる余裕はほとんどなく、斜めに架けるか短く割ることになります。Lの39cmならそのまま置ける。この3cmが実際の使い勝手の差です。
なお、ここまでは公式の外寸から読んだ話です。火床の内寸は公表されていないので、太い薪をぎっしり入れたときにどうなるかまでは断定できません。実際にMを使っている人からは「大きめの薪も問題なく入れられる」という声も出ています。
薪の長さで痛い目を見たことがあるので、この話は他人事ではないんです。私が使っているUCOのフラットパックは組み立てて25×33cm。30cmの薪なら入りますが、40cmはどうやってもはみ出します。

結局、現地で鋸を引くか、はみ出したまま燃やして炭を落とすかの二択になります。焚き火台のサイズを1〜2cm削って得をしたつもりが、毎回の面倒として返ってくる。だから私は薪の長さに合う幅かどうかを最初に見るようになりました。
重さと収納は、置き場所の問題になる
もうひとつが持ち運びです。ピラミッドTAKIBIは3サイズとも収納の厚みが7〜8cmしかなく、板のように薄くなります。差が出るのは面積と重さのほうです。
Mの収納は19.5×35cm。ノートパソコンくらいの面積で、コンテナのすき間に立てて入ります。XLは35×53cmで、これはもう1枚の板として積載計画に組み込む大きさです。
ちなみに、徒歩やバイクで運ぶつもりなら3サイズとも重すぎます。1kg以下の軽量焚き火台を重量順に比較した記事のほうを見てください。ピラミッドTAKIBIは車移動が前提の道具です。
「コンプリート」「コンプリートDX」は必要か
ピラミッドTAKIBIには、単品のほかに付属品を足した上位セットがあります。名前が似ていて分かりにくいので、中身の差を並べます。
| グレード | セット内容 | こんな人に |
|---|---|---|
| 単品 | 本体/たき火ゴトク(串焼きプレート付)/ワイヤーロストル/収納バッグ | 焚き火が主目的。まずはここで足りる |
| コンプリート | 単品+ファイヤーラック/チャコールデバイダー×2/SPネット×2 | 炭も使ってBBQ寄りに振りたい |
| コンプリートDX | ロストルがアイアン、ネットが極太ステンに強化されたコンプリート | 重い鍋や鉄板を日常的に乗せる |
付け加えておくと、Lのコンプリートは総重量が約4.4kg、収納も高さ11cmになります。単品のLが3.1kg・7.5cmだったので、パーツを足したぶんだけ確実に重く厚くなるということです。
Xで見かけて妙に納得したのが「コンプリートデラックス買ったけどもったいなくてまだパーツ使ってない」という声です。追加パーツは使う機会が来ないと本当に使いません。迷っているなら単品で始めて、足りないと感じてからパーツを買い足すほうが失敗が少ないです。
買う前に知っておきたい弱点
ここは私の体感ではなく、実際に長く使っている人のレビューから拾ったものです。3サイズ共通で言われている点をまとめます。
- 焼き網は標準では付かない: 付属するのはゴトク(串焼きプレート付)とワイヤーロストル。網焼きをしたいなら別に用意します
- 灰受けが浅い: 風が吹くと灰が舞い上がりやすく、片付けのときに自分にかかることがあります
- ゴトクの高さが変えられない: 火力の調整は薪の量と置き方でやることになります
- 初見の組み立ては少し迷う: パーツが分かれているので、最初の1回は説明書を見たほうが早いです
ゴトクの耐荷重は約10kg。8〜10インチのダッチオーブンなら乗る強度なので、これは弱点というより上限の目安として覚えておく話です。
灰受けが浅い点は、焚き火シートを敷いておくとかなり楽になります。私はスパッタシートを毎回下に敷いていて、これがあるだけで撤収の気分が違います。
逆に、6年使って劣化していないという声もありました。ステンレスの焚き火台は歪みが出ると一気に使いづらくなるので、そこが崩れていないのは大きいです。
ロゴスの焚き火台はピラミッドTAKIBIだけではない
「ロゴスの焚き火台」で調べるとピラミッドTAKIBIばかり出てきますが、ロゴスはほかにもグリル系・かまど系を出しています。ピラミッドTAKIBIは焚き火と調理を1台でこなす王道枠という位置づけです。
逆に、煙を減らしたい・炎の見え方にこだわりたいという話になると、ロゴスの枠を出て二次燃焼タイプを見たほうが早いです。ピラミッドTAKIBIは二次燃焼の焚き火台ではありません。そこが目的なら煙が出にくい二次燃焼の焚き火台をまとめた記事のほうが役に立ちます。
「同じ価格帯で他社と迷っている」なら、比べる相手はスノーピークの焚き火台やユニフレームのファイアグリルあたりになります。スノーピークの焚き火台は私も使っているので、そちらの記事も置いておきます。
私はピラミッドTAKIBIを持っていない(この記事の線引き)
冒頭にも書きましたが、大事なことなのでもう一度書きます。私が持っているロゴス製品はメスキット、ワイドバケットチェア、アラジンとのコラボのストーブテーブルで、ピラミッドTAKIBIは所有していません。
なので、この記事で書けることと書けないことははっきりしています。
- 書いたこと: 公式の外寸・重量・価格、市販薪との寸法の突き合わせ、実際に使っている人の声、他の焚き火台で薪の長さに困った私自身の経験
- 書いていないこと: 燃え方や火持ちの体感、耐久性の実感、ゴトクの使い勝手といった、手元に置いて何度も焚かないと分からないこと
「実際に使ったらこうでした」と書けるほうが記事としては強いのは分かっています。でも持っていないものを持っているように書くのは、このブログでやりたいことではありません。買ったら追記します。
よくある質問
Q. Mサイズに市販の薪はそのまま入りますか?
A. 一辺36cmなので、35〜40cmの薪を「対角に架ける」なら入ります。ただし平行に何本も並べる余裕はほとんどないので、しっかり焚きたいなら短く割るか、Lを選ぶほうが素直です。
Q. ソロキャンプでLサイズは大きすぎませんか?
A. 車移動なら大きすぎません。3.1kgで収納も26.5×42cmの板状なので、ソロでLを使っている人は普通にいます。徒歩やバイクなら重いので、別の軽量モデルを検討してください。
Q. コンプリートDXと単品はどちらを買うべきですか?
A. 焚き火が主目的なら単品で足ります。追加パーツを使わないまま置いている人もいます。炭を使ったBBQを頻繁にやる、重い鉄板を乗せる、という予定がはっきりしてからDXを選んでも遅くありません。
